日銀会合が終わったせいなのか、ドル円が結構、エグい動きをした。朝がた137.30くらいで始まったのだが、どうせドル円の買いが先行するだろうと思われ、素直に137.55くらいでノンストップで上がってきた。私も会合の直後でもあるし、137円台だから値頃感も出てきている。さっそく少々つまんでみたが、それがよくなかった。
8時くらいにかけて売りが圧倒的に優勢な展開となって、137円ちょうどスレスレのところまで落ち込んだ。私は高いところで137.53なんかをつかまされていたものだから、137.35で耐えきれずに投げたのだが、それでも前日の安値をも下回ってきて一斉の投げ売り。何か異様な雰囲気の中で東京オープンを迎えることとなった。
ドル円は仲値決めのあたりまでは低位安定していたが、それを過ぎると猛烈な買いを呼び込んだ。朝がたに苦労した137円台のミドルを難なく通過。そして137円台の後半まで至ったのである。ここまで来ればドル円を買いたいと思っていた人は、みんな買う。
そして買い終わった頃にドイツの景況感が発表されて、ユーロ円激しい下げとなった。ドル園も無傷ではいられない。ドル円は朝がたに踏ん張った137円ちょうども割り込んできて、ニューヨークオープンの頃には136円台ミドルまで下げている。
その間、このところ下げ気味の米長期金利の低下も目立ってきていた。遅れて短期金利も激しく低下傾向を示したので、それでドル売りに弾みが付いたものと思われた。アメリカの景況指数の発表とともにドル相場は一段安。ドイツの景況感悪化で下げていたユーロドルも、アメリカの景況感でドル安に転じてしまった。ドル円は135円台のミドルまで深押しすることとなった。
米国株はそれほども大きく下がりはしなかったものの、市場は景気後退を意識した展開が続いている。今週のFOMCは75ベーシスか100ベーシスかでもめていたが、ひょっとすると50ベーシスだけで様子見するということになりかねない。ドル相場の調整が一段と起こるかもしれないので、金利・株価の動向など外部要因のリアクションは要ウオッチである。
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