週明けの早朝のマーケットは非常に相場が不安定だった。金曜日に日銀の介入の動きもあったからだが、ドル円はクォートが10ポイントでユーロドルは6ポイントとかで相場表示がなされていた。ドル円は早朝で147円台の中盤で始まったものの、7時を回る頃にはもう148円台に乗せてきていた。やはり介入があったとは言え、どうしても割安に見えて仕方がないのであろう。
多少の行きつ戻りつがありながらも、ドル円は149.65辺りまで値を伸ばし、再び150円台を望める位置にまで来た。このままだと先週の待つの介入は水疱に帰す。そこで介入が入ったようだ。確かに鋭く下がったが、145円台まで。すぐにドルが買い戻されてしまうまで、1時間もかからなかった。東京クローズ段階では148円台の後半。朝よりも円安が進んでいることになる。
介入の是非はともかく、149円台に乗せて欧州時間は始まった。最近は注目度が薄くなってしまっているユーロドルだが、ドル売り介入の影響を間接に受けて、なかなか安値突っ込みしなくなってきている。むしろ押し目が浅いものとなり、次第に水準を切り上げてきてもいる。ドル円の介入なのに、回り回ってユーロドルがパリティを回復しようものならば、それはそれですごい事である。
関心の高かった主要各国のPMIは、総じて予想を下回るものであった。景気後退がますます意識され、12月FOMCからの利上げ幅縮小が現実味を増してきた。しかしドルの腰は強い。深く押し切らないのである。介入とか下後で146円台とか145円台を見せつけられると、買う方も148円台とかは買いにくいだろう。下がるのを期待すればするほど、下がらないものである。
さて今晩からは米企業のなかでも大どころの決算発表が始まる。まずはマイクロソフトとグーグルだ。これのみで景況感を見るのは危険だが、米国株全体に与える影響も大きいので、無視はできない。また利上げ原則論の裏付けをともって、ドル相場が軟化するかもしれない。またその反対もある。
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