昨日は月曜日の流れを引き継いだ。ここ2、3日の経済指標がおしなべて良いものが並んだ後に、さらに貿易収支の悪化が懸念されたかたちだ。貿易赤字の拡大も、これだけドル高が進んできた後では当然のことである。米側の輸出がコスト的にしにくくなり、安くなったので輸入は増えるはず。
これは外需の減少をもたらすので、GDPにはマイナスに作用する。ただでさえ第4四半期はマイナス成長かと疑われいるところに、材料を提供したかたちとなった。しかも貿易統計は通常の経済指標よりも1ヶ月分だけ発表が遅れている。来年の1-3月期のGDPも見越してリセッション予想が強くなるのも無理はない。
ドル円が135円から137円がコアレンジなったようで、私もそれに沿ってのトレードを行った。つまりはレンジ取引に徹したのだ。来週のFOMCまでは不必要にポジションを傾ける必要もないだろう。そして実際にうまくいった。仮にレンジブレークするときが来ようとも、そのときには単純に損切りすればよいのだ。ダマシがあったにしても、無理にレンジ内に拘る必要もないだろう。
今週に入って米国株が大きく下落している日々が続いているが、日本株はほとんど落ちない。しかも9時過ぎからは猛烈な買いに襲われている。短期筋のショートもいったんはメクリ上げられる格好となっている。これは10日前後に集中している公務員やサラリーマンの冬のボーナスを当て込んだ新規ファンドやETFの設定による。
どうせ買いが出るのはわかっているので、そのフロントランニング的な買い上げが先行しているのだ。仕込みだと一手もよいかもしれない。これが実に日本株のバリューをゆがめている。怖いのはそれを過ぎた来週からの展開だ。とくに12月SQ値の決定を終えた後の相場展開が気にかかるところだろう。
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