雇用統計の結果は良いものであった。就業者数の増加も失業率も事前予想よりも良くて、ファーストアクションは金利高・株安・ドル高で反応した。しかしインフレのコアをなす平均時給のほうが予想をかなり下回ったので、それがインフレの沈静化に向かっているのはないかとの思惑を浮上させた。値幅は小さいものだったが、相場はそれぞれ反対方向に動き出した。
さらに遅れて出たIMSのサービス景況感がとても低いものとなったので、景気後退が意識された。ドル金利の低下とドル安に弾みが付いた。その後は相場のリトレースはまったくなく、一方的にドル安、株高が進んで、ニューヨーククローズを迎えた。
今週は材料が少ないが、とりあえず雇用統計の内容を消化するための週となるだろう。ドル安の目安はわかっているので、対処はしやすい。ドル円の129円台であり、ユーロドルの1.07台だ。果たしてそこを抜けてくることができるかどうか。
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