昨日は信用不安の相場の流れが逆回転した一日となった。私はアジア時間にユーロ円のショートを閉めておいたからよかったものの、こんなにも激しくユーロの買い戻しがいっせいに起こるとは…。欧州時間ですでに1.31台を見せつけられてしまったユーロドルだったが、どこかで売らなければならないと思いながらも、あまりにも下がらない相場を目の当たりにしては売るにも売れない。
アメリカの株でも下がってくれば、再び信用不安を助長するようなことが起こっているのではないかと思えるので、値動きは見ていたが、株価もさっぱり下がらなかった。だいたい、このところ米国市場では、欧州市場を引き継いで株価が大幅に下落しても、なんだかんだと、必ず最後のクローズに向けては持ち直すという動きを続けていた。欧州株が好調に滑り出した以上、どちらかといえば、上方向に行きやすい状況になっているのもしかたがない。
そういうわけで結局、昨日の夜はポジションが作れずじまいとなった。このユーロの買い戻しにつきあっていくのも手なのだが…。ポルトガルの国債入札も金利は高くても、とにかく調達できたということを歓迎しているような状態なので、どうもつきあう気になれなかった。
ニューヨーク時間には、アメリカがEUを支援するのではないかという観測が流れて、ユーロドルが1.31台の後半まで持ち上げられる局面もあったようだが、それは否定されてユーロドルは頭打ちになった格好だ。こうなってくるとユーロドルの戻り売りに徹したいところだ。しかし、戻り売りに戻りなしで、アジア時間ではさっぱりユーロドルは上がらない。反対に1.30台に突っ込んでいる始末だ。
欧州時間の序盤までには、ニューヨーク市場でつけた前日の高値付近である1.3180付近をメドにショートをつくろうかと思っていた。しかし欧州市場にはいると、また俄然リスクテークなムードが強まって来て、またユーロドルは1.31台に乗せてきたうえ、なんだかあっさりと高値も超えて1.3190付近まできている。ユーロドルのショートスタンスは変えないつもりだが、もうちょっと様子を見るしかなさそうだ。
今晩はECBの金利会合があるが、トリシェ総裁が国債の買い入れを拡大させるということを昨日示唆しているだけに、注目されるだろう。ここでのマーケットの反応はまず見たい。さらに今晩はアメリカの住宅予約のデータなどが発表されるが、とにもかくにも注目なのは、米国株の動向となる。
米国株が一段高するようならば、ユーロドルのショートはあきらめるつもりでいる。しかし株価の反転下落が大勢を占めてくれば、ユーロドルも売り増しのチャンスがくるはず。冬時間できついが、夜中の0時まではキープウォッチだ!
日本時間 19時00分
米国株が一段高するようならば、ユーロドルのショートはあきらめるつもりでいる。しかし株価の反転下落が大勢を占めてくれば、ユーロドルも売り増しのチャンスがくるはず。冬時間できついが、夜中の0時まではキープウォッチだ!
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