昨日はADPの雇用指数の発表で、為替相場の流れが完全にドル高モードに変わってしまった。10万人の増加となる予想だったところが、30万人近くの増加と出てしまったのだ。私が前日のニューヨーク市場から持っていた82円台前半のドル円のショートポジション。ロスカット注文を82.30に置いてあった。
値動きからすると、ADPの結果が出る前にも悲しい結果で終わってしまうのではないかと嫌な予感はしていたが、そういう時だけはよく当たるものだ。本当にADPが発表されるよりも前になくなってしまった!
ドル円などは発表と同時に、猛烈な勢いで上昇し、ドル円は83円台まで行ってしまった。ドル高なのだから、当然のごとくユーロドルも安値攻めをしている。つい先ごろまで1.34台とかまで見せていたユーロドルも、一気に1.31台に突入していた。完全にドル相場になっているので、クロス円の動きは不確かで狭い値幅。
私はユーロ円のショートをどこかで作りたいとも思っていたし、ここは気持ちよくユーロドルでも先に売りこんで置こうと考えた。ドル円のショートで失敗した直後だけに、ドル円のロングで攻めるにはなれなかったこともある。同じドル買いするならば、いつものようにユーロでというわけだ。
ところが、1.3188でユーロドルのショートを作った後の値動きは苦しいものであった。そこからはすんなりと1.30台に突入ということはなかったのだ…。米国株が始まって昨年来の高値を更新してきたことも手伝って、リスク許容度が増加。それがクロス円の下支えとなって、ユーロやポンドが下がらない状況になってきている。夜中の2時くらいまで見ていたが、米国株の上げも一服。私は1.3200で買い戻しのストップ注文だけを置いて寝た。
今日になってもドル買いの圧力は強いままだった。ドル円は仲値買いに向けて一段高となり、昨夜の戻し高値を超えてきた。ユーロドルはちょっとモタモタしていたが、アジア時間のランチタイムには再び安値攻めとなった。まあユーロに限っては、夕方の欧州勢の動向を見ないとどうにもならないだろうと思って、待つことにした。欧州市場に入ると、ユーロドルはようやく1.30台に突入。
しかしユーロドルの200日移動平均は、だいたい1.3080付近である。これを意識した買い戻しも入ってきたようで、あっという間の1.30台だった。昨日はやられてしまったことだし、利食い千人力!と唱えることにして、ポジションはクローズした。
今晩はイニシャルクレームなどがあるが、明日の雇用統計に含まれる期間が対象ではないし、大きなイベント前の様子見のほうが強くなるかもしれない。しかし高値圏で全面高のままとなっているドル相場は、いつブレークしてさらなるドル高に走り出すかもしれない状態であることに間違いはない。
そうなってもポジションを持っていないことにはどうにもならないので、私は引き続きユーロドルを売り目で見ている。ただし高値警戒感もある株価が緩む方向に動けば、ユーロ円に変更もありかとも思っている。
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