昨日はユーロドルが下がってしまった。つい連日の上昇で気を良くしていた私も、足元をすくわれた形となった(涙)。欧州時間に1.3920でロングにしたユーロドルはチョビっとだけフェーバーになっては、また微妙にアゲインストということを繰り返し、だんだんフェーバーになる幅も(ただでさえほとんどないようなものなのに!)小さくなってきた。
まったく面白くなくなって、私は同値付近で止めることにした。まあ15ポイントアゲインストでも止めるつもりだったし、1.38台ミドルまでニューヨーク時間にも下がっていたのだから、よしとするしかない。だが、そうやってロングを切らされても、いまだにユーロドルにはブルな未練もある。
日足のチャートでサポート線を描いてみると、まだ1.3760という、ずっと下のほうにある。ぜんぜんダウントレンドには転じていないのだ。かといって、ここで買うとまた押し込まれそうだ。なにしろ、たくさんのユーロロングのポジションが、ユーロクロスも含めて市場にはたまっていそうだからだ。次のサポートに接近するまで待たねばならないのかもしれない。
昨日の海外市場では原油相場が落ち着いていた。106ドル台の後半まで駆け上がった原油だったが、昨日の欧州時間ではOPEC増産の発表もあって103ドルのミドルまで売り込まれた。そうしたコモディティの価格下落がドル高の一要因であったことも否めない。昨日はイベントこそなかったが、ユーロドルはポジション調整の売りにさらされたといっても過言ではない。
最近とみに動かないドル円であるが、こちらのほうは日足のチャートを見ても何の手がかりも出てこない。わかるのはレンジ相場だということ。ずっと81円から83円の間だけを行ったり来たりだ。それも昨年9月の介入時からの戻り高値である85.93付近から見ると、上サイドのラインは切り下がり、下サイドのラインも徐々に切り上がってきている。つまり三角もちあいだ。
いずれどちらかに跳ねてしまうのだろうが、それが明日やあさってには来そうもない。だとしたら、レンジブレークまでは多少の我慢を交えての逆張り戦法で臨むことになる。まあ儲けるためには仕方がないかぁ。つまらないという気持ちは、ちょっと抑えておくしかない。ユーロドルは1.40台に再び乗せてくるか、サポートに近づいてくるかしないと触手がわかないのだから、しばらくはドル円で遊ぶしかなさそうだ。
今晩も何もイベントがない。強いていえば、夜中の3時に米債の入札がある。もしも起きていれば要ウオッチだ。なにぶんにもベンチマークとなる10年債なので、入札が不調に終わろうものならば、長期金利が上昇ということで、ドル買いに弾みがつくだろう。FRB(米連銀)が緩和スタンスを変えるかもしれないという有力シンクタンクのレポートも出たとウワサされるだけに、気にする向きも増えているはずだ。
もし不調ならば、ユーロドルは下押しし、ドル円は83円台ミドルまでトライすることになろう。まあ、その時には翌朝から仕掛けていっても十分に間に合うと思う。そのくらいにアメリカの金利動向も微妙な時期に差し掛かってきている。
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