ドル円が84円台ミドルから85円台ミドルでの高値安定の状態が続いており、次の目標は昨年9月の介入時の戻り高値である85.93となっている。先週の高値は85.51までなので、今のところは85.93が上値抵抗としてワークしていることになる。3月の76円台への突っ込みも極端だが、介入した日の最高値であった82.00を抜けてからのドル円の上昇も激しいものがある。
テクニカルポイントのちょっと手前なのだからといって、そう簡単にはショートに振りにくい。買い戻しのストップ注文は85.95に置けばよいではないかというのがテクニカル面からの要請だが、今度は売ろうと思うと、まったくラリーしない相場展開になってきた。
金曜日のマーケットのトピックはアメリカの予算審議の行方であった。暫定予算が週末にも切れるので、新規の予算措置を講じなければ、米政府のシャットダウンは免れないことになる。欧州時間まではドル円も85円台をキープ出来ていたが、ニューヨーク勢はドル売りで参入。ドル円は上値が重くなってきた。ユーロドルも1.44台に乗せてきてからは、まったくゆるまない。
ドル売り圧力も強くなるだろうと思って、私はドル円を84.98でショートにした。うまくドル相場になってくれればいいが、いかんせんユーロ円は123円台を目指している。ドル円もカバーベースとはいえ、上がる要因も内含している。
とりあえずストップ注文は85.40に置いておいた。これはそれまでの日中の高値である85.38を意識したもの。次の日も土曜日だし、CNNを見ながら夜中まで参戦することにした。夜中の3時くらいには、議会サイドが政府機関の活動停止もやむなしみたいなことを会見でしゃべりはじめた。
もちろん予想されていた事態でもあり、クリントン政権の時にもあったことだからサプライズは少ないはずなのだが、マーケットではリスク回避が進むこととなった。米国株は高値追いしていたのだが、反転、下落へ。
為替相場も素直にドル売りで反応して、ドル円は84円台の中盤まで落ちた。ユーロドルはますます騰勢が強まり、そのまま1.44台の後半での高値圏の引けとなった。ドル円ショートのポジションは、朝ギリギリでクローズした。土日の間に何か出てくるかもしれないからだ。
結局、1週間オンリーの暫定予算が妥結。為替相場的には、ドルの買い戻しの材料である。週明けにはドル買いで攻めねばと考えた。ドル円のロングにするか、ユーロドルのショートにするか。ロスカットの置き場であるならば、ユーロドルを金曜日の高値に設定すればよいだけなので、わかりやすい。そこで今日の早朝のユーロドルは1.4470あたりで始まったので、さっそく売り込んでみた。ストップ注文は@1.4490に置いた。
アジア時間ではアメリカの予算措置を好感しての株高が進行した。これは予想したとおりだ。その後、ユーロドルもドル高の方向に動き出し、1.4450も割り込んできたので、場合によっては売り増しも検討せねばならないと思った。しかし欧州序盤では、日本でまた大きな余震があったため、リスク回避的な円買いのほうが目立っていて、ユーロドルは1.44台ミドルでの小動きに留まってしまっている。ちょっとガッカリ。
今晩のニューヨーク市場から米企業の決算報告が本格化する。でも世の中は日本の震災や原発問題の行方にフォーカスされているので、あまりマーケットにはインパクトがないものと思われる。私はユーロドルのポジションは半分止めてあるので、あとは値動きを見ながらポジション量をもとに戻す機会を伺うしかなさそうだ。
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