こんにちは。
■6月のECB追加利上げがマーケットのコンセンサスに
先週、マーケットの注目を集めたECB(欧州中央銀行)のトリシェ総裁の声明ですが、彼がコメントに使用したワードは「very close monitoring」でした(「ユーロ/円はいったん調整後に再上昇か?そのカギを握るトリシェ総裁の暗号を読め!」を参照)。
その結果、5月の利上げ予測は消滅しましたが、「トリシェコード」に呼応して6月の追加利上げがマーケットのコンセンサスとなり、ユーロ/米ドルは続伸しています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 4時間足)
ユーロ/米ドルは1.4500ドルのバリアも突破し、次の巨大なバリアである1.4530ドル目前の1.4522ドルまで急上昇しました。
■ユーロ/米ドルは1.4530ドルのバリアに阻まれている
しかし、今週に入って、続伸するユーロの流れに微妙な影を落とす動きが出てきました。
それは商品市場の動きで、今週に入り、高騰を続けていた原油や金(ゴールド)の動きが一服しています。
「しばらく調整かな?」といったマーケットのセンチメントを変えたのが、米系銀行のレポートです。4月12日(火)のシドニー市場の取引時間中に、ゴールドマン・サックスが「Commodity basket longの利益確定を推奨」との顧客向けレポートを出しています。
これがきっかけとなり、高値圏でもみ合いとなっていた原油や金が反落しました。
連れて、90円まで上昇していた豪ドル/円が87.24円まで、ユーロ/円は120.16円まで、ユーロ/米ドルも一時1.4377ドルまで急落しました。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/円 1時間足)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 1時間足)
その後、大幅な下落の反動で、ユーロは対円で122.17円、対米ドルで1.45ドル台まで回復していますが、ユーロ/米ドルは再び1.4530ドルのバリアに阻まれ、反落しています。
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