昨日はドル円のショートで臨んだが、めずらしく自分の思惑通りに進んだと思える一日であった。アジア時間は82円台の後半で小動きだった。やはり方向感を持ってマーケットが動きが出てきたのは、欧州時間になってからである。
まずはアイルランドの商業銀行がいくつか格下げされて、ユーロ売りとなった。当然のごとくユーロ円も売り込まれた。週末にフィンランドの議会選挙の結果もあったので、ユーロの下落には注意していたであろうに、ユーロドルは1.43台割れも試しにいった。ユーロ円はいつしか118円台ミドルへ。ドル円が為替相場の中心的な役割を演じていないので、ユーロ円の下げに少しつられた程度の下げだった。しかしこれは予想していたことでもある。
米国市場ではシティの決算発表が終わった。あまりパッとしない結果ではあるが、とても悪いわけでもなくマーケットの反応は薄かった。ああ、あとは何もないなあと思っていたところ、いきなりのアメリカの格下げというビッグニュースが飛び込んできた!格付けこそはダウングレードされていないが、アウトルックはネガティブになった。
やっと来るものが来たかという感じだ。それでも単純なドル売りとはならなかった。ドル円は不思議と82.50あたりで止められてしまう。米国株が大きく値を切り下げているというのに、ドル円もユーロ円もあまり下がらなかった。それでもドル円が上がってきているわけでもないので、ポジションを閉じる理由もない。とりあえずストップ注文を欧州時間でもつかなかった@82.95まで下げての様子見だ。
動きだしたのは夜中の0時に近づいたころだ。ユーロドルが急落して1.41台のミドルまで突っ込んだ。このステージでユーロ円も116円台まで見ることになって、ドル円もようやく82円台の前半まで下がってきた。私の利食いターゲットは82.05だったが、もう82.35とかまで来てしまったので、別の決断を迫られる。
利食いレベルよりもストップレベルのほうが遠いという、リスクとリターンのミスマッチな状態になっているからだ。ここで折り返したら悔しいだろうから利食ってしまうか。または買いのOCO注文自体を、もっと下げてしまうかである。結局、私は82.27で利食いするほうを選んだ。なにしろユーロ円は急激に回復に向かっていたからだ。自分を慰めるために、また上がってきたら売り込めばいいさと思っている。
本日のアジア時間ではドル円は下サイドをトライしなかった。ユーロ円も117円台でもんでいた。ギリシャの短期債の入札がとりあえず通過できた安堵もあるのか、欧州時間に入ってから、ユーロ圏の材料でドル円、クロス円が下向きには動かされていない。
今夜は米企業決がたくさん予定されているが、なかでも注目はGS(ゴールドマンサックス)だろう。東京時間の20時に発表されるので、トレードするにはもってこいの時間である。昨夜の米国市場でリスク回避が進んだこともあり、それにフォローするかどうかの分かれ目になるのではと思う。その時間帯をはさんでドル円やユーロ円が下げ基調であるならば、私は突っ込んででも円ロングに持っていきたいと考えている。
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