それにしても昨日のユーロドルの上げは激しかった。やはり1.45台にクリアに乗せてきて、その後の目標が昨年の最高値である1.4579になってからというもの、そう簡単には抜けなかったのだが、抜けたとなるとテクニカル的にも重要なテクニカルポイントでもあるだけに、その後の買い戻しは激しくならざるを得ないといったところなのだろう。
東京時間のランチタイムにも微妙に抜けていたが、明確にそれが起こったのは、欧州市場に入ってからである。まったくアジア時間では動きがなく、その時間にユーロドルのロングポジションを持ってしまった私としては、動きはじめた頃には、ついに来た!という喜びよりも疲労感だけがどっと出てきた感じだった。
とりあえず1.46台見たら達成感が出てしまうかも?と1.46台前半で利食ってしまった後に、1.4650近辺まで上げているのを見ると、ちょっと悔しい気にもなってきた。このまま1.47まで軽く行ってしまったら後悔しそうな気もする。しかし高値を追っていく勇気もわかず、お拾い場面が来るまで待つことにした。
欧州からの経済指標は押し並べて良いものが並んだので、欧州固有の売り材料は少ないはずだった。19時を回ったあたりからユーロドルの上値が重くなり出した。ユーロ売り要因でないとしたら、ドル買い要因なのだろうか。そういえば19時半からは米企業決算が出てくる。インテルとアップルの好決算で米国株が急上昇したのは記憶に新しいはずだから、その連想が働いているのかもしれない。米国株高は何と言っても単純なドル買い要因のはずである。
ユーロドルはしばらくは1.46台をキープしていたが、アメリカの決算発表はマチマチだったようだ。GEは80%増益だったらしいが、モルガンスタンレーなどは債券投資の巨額ロスもあって大幅減収。さらには失業保険の数字も悪かった。あっという間にユーロドルも1.45台ミドルまで落ちてきた。
フィリー指数もびっくりするほど悪かったため、ドル安の方向にはバイアスがかかったようで、結局、ユーロドルは1.45台の前半まで落ち込むことになった。ここで拾うかどうかだ。でも日曜日のイースターに向けて、翌日は休場となるマーケットも多く、マーケットは閑散としていくだろう。拾う気満々だったくせに、1.47台どころか気がつけば100ポイント強の下げを見てしまうと、すっかり気持ちも萎えてしまった。
本日のアジア時間、昨日1.46台をつけた後の押し目レベルである1.4530をバックに、またフレッシュな気持ちでユーロドルを買ってみたりもしたが、1.46台を見ることもなく、なんだか遠く感じるほど動きが鈍い。まあったく海外勢が不在なのだし、私も無理するのは止めようとポジションはスクエアに戻した。
毎年のことだが、イースターと5月の最終金曜日だけはトレーダーはやることがない。こんな時は、たまった録画でも見て過ごすか、パソコンにたまった使わないファイルでも整理するに限る!
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