昨日は海外市場は閑散としていた。英米勢がいないのだから当たり前だ。いつも自分の誕生日であるこの時期、海外では第二次世界大戦の終戦記念が行われていて、終戦の認識がずっと後の8月のお盆である日本人の認識とのズレを感じる。クリスマスと並んで、欧米でお休みモードになる時である。
ともかく私はドル円のロングをもったままで、今日を迎えた。本日が実質的な週明け相場である。先週末にドルの全面安で終わった為替相場をそのまま継続したようで、朝からドル売り圧力が強くなった。ドル円は80円台の後半のままで、まったく戻る気配がない。一方のユーロドルは買いが優勢だ。東京オープンの前にすでにユーロドルは1.43台まで上がってきて、さらなる高値追いの勢いがありありであった。
ユーロドルがこれだけドル安方向に進んでいるのだから、私のドル円ロングもたいへんきつい。82円台からの最大の押しは80.67くらいだが、さすがに80.60を割れたら走ってしまうだろうと考え、そこに投げ売りのストップ注文を置いておいて、下がらないことを祈るしかなかった。
そうしていたら、ランチタイム前にS&Pによる日本の格下げの話しが出てきた。格下げの方向で見直すというものだったが、実質的には格下げも同じ。昨晩の東京電力の格下げに次ぐ円売り材料である。私もドル円のロングから逃げるチャンスだと思って、ラリーを待った。ちょっと時間はかかったが、なんとか81円ちょうど近辺でクローズできた。
逃げることが主目的になってしまっていたので、その後の81円台のミドルまで上がってしまったことなど、あまり後悔はなかった。だが格下げを契機に円安や進み、円債も売られているというのに、月末ということもあるのか日本株だけは上昇していて、そこだけ見れば、ちょっと妙な感じがしないでもない。
ともかく東京時間の午前は、円全面安である。そしてユーロ買いも大いに盛り上がり、1.44台を見るにいたった。そして午後はドル円の切り返し、というか円売り相場で盛り上がって、ユーロ円などは2円弱も上昇している。私は1.4385でユーロドルをスモール売ってみて、欧州時間に備えることにした。
欧州時間では、さらにユーロは上値を狙う展開になっている。一部の報道でドイツがギリシャ支援のリスケ問題に対して態度を軟化させているということが材料になっている。このままドル安も進んでいくのか、見物である。
今晩はいろいろと指標が出るが、何よりも注目すべきは米国株の動向であろう。すでにアジア時間のうちでグローベックスの米国株は大幅上昇を喫している。そのためリスクテークの動きが顕著となってきていて、クロス円の堅調さを支えている。
連休明けの米国勢がこのままの流れに沿って活動するならば、為替相場では目新しいことは起こらないだろう。むしろ株価の動きが逆転したときが問題である。それを確認できたならば、私は持っているユーロドルのショートにドル円のショートを加えることによって、ユーロ円のショートでニューヨーク相場に臨みたいと考えている。
日本時間 18時30分
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