週明けの月曜日にユーロドルが切り上がってからというもの、ユーロの全面高が続いている。ユーロに関する焦点は、当面のギリシャのリスケ問題なのだが、この観測に振り回されているというのが実情だ。実際にはギリシャは2年を超えるような債券の発行も出来ない状態が続いており、支援とは程遠い状態で放置されているのが事実だ。
昨日は朝からストップロスを巻き込んで、ユーロドルは1.43台に乗せてきた。さらに午後になると1.44台をつけにいった。また日本株が月末のお化粧買いなので堅調に推移したことにより、株の下値不安が遠ざかり、しかるにリスク許容度が増してきた。そうなるとクロス円の上昇に結びつくことになるので、ユーロ円はすこぶる強い。
ユーロの買い戻しはさらに加速することとなった。1.43台の後半でスモールショートに振ってみた私だったが、さすがにこれだけ強烈に上がっていく中で、ユーロドルが急転直下、下落に転じるとは思っていない。気をつけねばならないのは、5月につけた高値である1.4939と安値の1.3969の、半値戻しである1.4454だ。ここまでは最低限の覚悟を決めている。
また実際に1.44台にも乗ってこようものならば、そこは戦術的にナンピンを行い、すべてのショートポジションを1.4455でロスカットすればよいと考えていた。15時になり、党首討論がはじまるのでそっちに気を奪われていたら、ユーロドルが急落をはじめた!やっぱりギリシャがうんぬんという話しでも出たのだろう。
ユーロドルはあっという間に1.43台後半までダイブしたものの、また買い戻されてきた。ニュースとしてはIMFが6月にギリシャ融資はしないかもしれないう、蒸し返しのような話しが出たせいのようだった。ともかく乱高下だ。1.4450近辺まで、本日の高値を更新する始末だ。ユーロドルは1.44台まで乗せこんできて、私は当初の予定通りに少しだけナンピンした。
昨晩のアメリカの経済指標は押し並べて悪いものばかりだった。ドル円も含めてドル安方向に動くことにもなった。本日のイベントとしては、ADP雇用指数が注目される。雇用者数の増加幅も次第に減少してきていて、予想では17万人余りの増加となっている。
まあ、前回の雇用統計が予想よりも3-4万人多かったことを考えると、少なめに予想が施されたとも言えなくもない。私はテクニカル的にユーロをショートにしたのだから、今さらファンダメンタルズを論じても仕方がないのだが…。本日の中国や豪州の経済指標もぱっとしなかったし、弱い者探しは続きそうな感じはする。
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