昨日はギリシャの支出削減のための関連予算を議会で通す日であった。どうせ議会では通るものだとは思いながらも、やはり連日のように資本市場が過剰に反応しているので、予想通りだからといって無視はしづらい。私は材料出尽くしということで、ユーロは反落するのではないかと思っていたので、ユーロ売りをしたくてたまらなかった。
というのも、こんなに楽観ムードが漂うのであれば、ユーロドルで先につけた高値である1.46台や1.49台にまで簡単に上がってしまわないのが不可解だからである。いまだに1.44台にいるのだ。根っこの不安が払しょくできていないからではないか。ちなみにドル円もベアだったので、ユーロ円のショートを作って欧州市場に臨んだ。116.72で。
ニューヨーク時間の早いうちに、ユーロ円は116円台の前半まで差し込んだが、そこが安値になってしまった。その後はひたすら買い戻されて、ギリシャ議会が法案を通したころには117円台に突入。私のストップ注文が置いておいた117.20をこすってしまった。私のロスが確定した直後に、ドル円が上がり始め、私の買ったレートが日中の高値。なんとも無念。相場は逃げないのだし、明日またユーロ円かユーロドルを売り直そう。そう思って私は早々に寝た。
これで一連のギリシャ絡みのドタバタは終了したことになる。ユーロドルの買い戻しは1.4540まで極まったとみられる。本日のアジア市場でもユーロドルはメクリ上げられて再び1.45台をみているが、その1.4550をバックにして売っていいものか、どうか。まあ考えていても仕方がない。
ここで上がるかどうかを考慮にはさんでしまったら、テクニカルアプローチではなくなってしまう。ここは形式にこだわって1.45台で少しでも売っておこう。ロスカットは1.4555にして。できれば下がってくる局面で売りたいのだが、そうこうしているうちに上抜けしてしまったりするものなのだろう(苦笑)。
今晩は夜中にISM景況感が出る。昨日はCAPMにあれだけ反応しきったのだから、今日のセンチメント指数にも注目が集まらざるをえない。しかし最近はユーロドルの週足が高値引けか安値引けする、つまり週末が端っこで終わることが多いので、ユーロドルの上サイドは要注意であろう。でも次の週はかならず折り返してくるので、トレンドフォローがまったく利かないのである。
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