週明けのマーケットの最大の関心事は、米国債の格下げのインパクトであった。まずは資本市場を襲って、どのくらいの株価の下落につながるのか。それによってはドル円、またはユーロ円の売りで臨むことになる。グローベックスでは米国株が早朝から大きく値を崩していたので、夕方になってから遅まきながら私もユーロ円の売りで参戦することにした。
ECB(欧州中銀)が金融政策としょうしてイタリア債やスペイン債を買っているらしい。これは明らかにユーロの買い材料ではあるが、いまは株価の下落にともなうリスク回避の動きを期待したい。すでに大幅に下落しきっているので、ここからでも機械的な株の損切りが出て来そうなものだ。
入りどころはユーロドルを中心に考えた。ユーロドルはここ最近は1.40台から1.45台までが戸レンジを成している。1.44台に乗せていたが、それを下回ってきたのを確認してから、ユーロ円でショートを作った。111.40だった。あとはロンドン市場とニューヨーク市場での株価がどうなるかを待つだけ。
米国オープンで下げていた株価が反転、上昇に向かいそうであったら、ユーロ円のレベルに関係なくポジションクローズ。当面の目標は110円割れだが、109円台にはビッドがたくさん並んでいるという話もあるので、こだわらない。
欧州株が急落しており、せっかく戻りかけていたグローベックスの米国株も下げ幅を拡大し始めると、マーケットはリスク回避の動きが強くなってきた。あれだけ高いと嘆いていた原油価格も大きく下落。ユーロ円も110円台の前半まで下がってきたが、そこからが遅かった。まあ9分目まで取れたのだから、これで良しとして利食いすることにした。もしも戻ったら、そちらの方の後悔の方が大きいと判断したからだ。
結局、米国市場では株価が崩落し、一時はパニック状態に陥ったようである。それに比べると為替相場はマイナス材料に対しては、反応は限定的だったといえよう。ドル円もユーロドルも従来のレンジをまったくブレークしていない。ユーロ円の安値も109円台の後半までだったようだ。株の下げから見ると、ユーロ円なんかは3円も4円も落ちてよさそうなものなのだが。
さて本日も株価を気にしての相場展開が続く。朝からグローベックスで米国株はさらに急落。ダウ先物で見ると、昨日500ポイント落ちて騒いだのに、そこからさらに300ポイント落ちたのだ。私はリスク回避と見て、またユーロ円を110円台で売ることにしたが、アジア時間につけた安値である109.06は見送った。欧州時間にもう一発の下げがあるだろうから、いま無理に利食いする必要はないと思ったからだ。
しかし日本株の終了に近づくにつれて、米国株は急反発。大きな下げ分はすべて取り戻して、前日比でプラス転するまでに至った。私もユーロ円の110円ちょうど付近で買い戻す羽目になったが、1円の利幅を取り損ねた~(涙)。
今夜の注目はFOMCに向いている。世の中はドラスティックなものが出てくることは期待していない。ましてやQE3の話しに及ぶとは思われていない。しかし8月にはいってからの資本市場の異常さに目をつぶれない状況であるには変わらないわけで、コメントも景気支援の必要性を説く内容になるのかもしれない。私は早寝し、朝早く起きて、FOMCの結果について行こうと思う。
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