昨日も今日もドル円の為替レートはいつも同じだ。76.65とか76.78などばかりだ。よほど76.50から77.00あたりが居心地がよくなってしまったのだろうか。昨日なんかは一日を通じても30銭くらいしか動いていない。私も動かないだろうと決め込んで、77円台があったら売ってみる、もしくは75円台に突っ込んだら買ってみようという逆張り戦法で構えているのだが、そのどちらにも届かない。
つまりぜーんぜん、ドル円は動いていないのだ。ドル円がまったく動かないことの余波をうけて、ユーロ円もまた変動幅が狭くなってきている。以前ならば一日に平均で2円近くも動いていたのに、今では1円幅も動かなくなってしまった(汗)。
チャートを見ても、だんだんと押し詰まってきて、形が悪くなりはじめている。ユーロドルも日足ではきれいなディセンディングトライアングルだったものが、だんだんと1.43台と1.44台を中心とした揉み合いに入ってきている。レンジ相場と想定して逆張りで攻める以外に手の打ちようがないといったところだ。
昨日もアジア時間の終りごろには、ユーロドルは1.45台であったので、私は少々だけショートに振ってみた。レンジの上限だからである。ここから下がるのだという積極的な理由はない。他に誰かが売り仕掛けで来るか、もしくは何かユーロにとって悪材料でも出てくればラッキーといった感じだ。テクニカル面から相場に入るのだから仕方のないところ。
しかし格付け機関がユーログループの成長見通しを引き下げたことで、ユーロはすぐに全面安となった。ユーロドルが1.44台の前半まできたので、いったんは利食った。ここで先日、引っかかって反発した覚えがあるからだ。本来ならば今週の押し目である1.43台の前半まで我慢すべきところなのだが、前回の取り損ねもあるので、万全で臨んだ。
結局、その後はFOMCの議事録が公開されても、ダイナミックな動きにはならなかったようだ。ひょっとして何かがあったことも期待して早起きしたが、ユーロドルは1.44台の中盤案で戻されて、どちらかというとドル安の相場展開。
FOMCではさらなる金融緩和に関して模索している姿が見られたからということだ。米国株が大きく上がった割にはクローズ間際の10分で全部、ふるい落とされたことのほうが、今後のマーケットを考える上でも意味があるように思う。
さて今晩は週に控える雇用統計を前にして、ADP雇用指数が注目を集めることになるだろう。予想では10万人くらいの就業者数の増加が見込まれているが、ドル安地合いに入りそうなだけに、悪かった場合に過度に反応するかもしれない。ドル円も一気に新安値をトライしにいくこともあるかもしれない。
指標の出る直前にユーロドルとドル円の両方でショートにしてみて、どちらも25ポイントほどのタイトストップを置いておこうかと思っている。そして指標がでても動かなかったら、ドル円を閉じることにして、しばらくユーロドルのロングで米国株オープンを待つことにしよう。
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