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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

ユーロ円は9.11テロと同じく10年ぶり安値、
トレンドもはっきり下向きに

2011年09月12日(月)18:25公開 (2011年09月12日(月)18:25更新)
持田有紀子

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 すでにクロス円はベア相場入りしているように見受けられるが、いかんせんショートカバーの破壊力も強そうだ。私もクロス円はベアなので、ユーロ円などを売り込んでみては、ちょっと落ちたら買い戻すを繰り返している。しかしなかなか追撃売りをしていくまでにポジションは膨らまない。それだけ本格なトレンドが下げ方向に出てきて、それゆえにマーケットの中での短期的なポジションもショートのほうに溜まってきているからだろう。

 先週金曜日の夕方はドル円は77円台のミドル、ユーロドルはすでに1.39台を割り込んできていた。すでにバーナンキ発言も終わり、またオバマ政権の景気対策も発表されてしまった後である。素直にマーケットを見る限り、あんまりそれらを歓迎していないようだ。欧州株は大幅安で始まり、なおも安値模索をしている状態だ。肝心のグローベックスでの米国株も頭の重い展開。

 ギリシャの短期債がさらにイールドを悪化させて、55.8%まで到達したとのことだった。私はユーロ円の売り場として108円台の中盤を目論んでいたのだが、まったく戻らない。それで仕方なく107.45で売り込むことにした。前日に戦っていたレベルよりも1円以上も低いレベルだ。ポジション量を通常の半分くらいに抑える代わりに、損切り幅を2倍近くとった。

 60ポイントはアゲインストでも耐え抜くつもりでいた。しかし、経済指標など大きなイベントもない日であったが、フランスではG7財相会談が開かれている。要人発言が気になるところだが、さしあたっての株価低迷や通貨安競争に関して具体案など出て来そうもない。だいたいそんな妙案があるならば、とっくにやっているはずだ。

 ギリシャが週末にデフォルトを宣言するのではないかとの観測もあったようだ。ユーロはさらに売られ続け、ユーロドルは1.37台に突入してきた。ユーロ円も106円台のミドルまで下落。ここは金融危機以来の安値圏である。一度目は利食うべきポイントとなる。本来ならばトレンドフォローで売り増して様子を見るところだが、ここは安全策でいくことにした。

 ところが、ポジションがなくなった後に、ユーロが急落を始めた!ドイツ政府がギリシャのデフォルトに備えるように民間の銀行に注意を促しているらしい。ウワサだとわかっていながらも、ユーロドルは1.36台に突入してきた。ユーロ円もあっさりと105円台だ。ここのステージでつけた105.30という水準は、ニューヨークで9.11テロが起こる前の安値水準である。テロと同じで、10年ぶりの安値だ。

 やはり土曜日までやっていたG7も期待ほどのことは何も出なかった。他の国が格下げによるソブリンリスクやグローバルリセッションに関心を集めているのに対して、日本だけが自国通貨の心配をしているという視点の違いが露呈した格好だ。いつもズレているので、今に始まったことではないが、「円高が株安の原因だ」と思い込んでいる昔ながらのスタイルを変えられない姿勢にマーケットは失望しそうだ。

 そして実際に週明けのマーケットではリスク回避の動きが先行。先週末に突っ込んだ株安のレベルをさらに下回ってきて、時間的な順番でもあるが、まずは日本市場を直撃している。そのためクロス円は急落して始まり、ユーロ円は早朝に104円台まで突っ込み、欧州序盤には103円台もつけた。ドル円も77円台から滑り落ちている。

 ここしばらくはユーロドルかユーロ円でのショートで攻めていくしかないだろう。しかしトレンドがはっきりと現れてきたので、ポジションが傾きやすい。ショートカバーがきつくなるので、必ずきちんとトップ注文を置くことで対応したほうがよいと思う。


日本時間 18時20分

 


 

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