これを受け、同じリスクアセットの豪ドル/円も76.71円まで急落し、ユーロ/米ドルは、発表前の1.3796ドルから1.3563ドルまで急落しました。
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マーケットの期待が高かったFOMCですが、市場予想と大きく違わず、発表後はrisk offモードへと戻っています。
■risk offでユーロ売りが継続し、1.3000ドルへ向かう
アジア通貨が堅調な局面では、アジアの中央銀行が自国通貨高を抑制するために「米ドル買い・自国通貨売り」の市場介入を行い、調達した米ドルを、ユーロをメインに他の通貨に分散します。
こうしたアジア中銀の外貨準備の分散投資のフローも、ユーロ/米ドルの下支えになっていました。
ところが、新興国バブルが崩壊したかのように新興国通貨が下落を続けている現状だと、こうしたアジア中銀からのユーロ買いは期待できません。
加えて、相変わらず、ユーロ圏自体は混乱した状態であるため、ユーロの上値は限定的なままです。
先週のコラムを執筆していたときのグローバルマーケットの環境と現時点では改善が見られず、むしろ、新興国市場を取り巻く環境は悪化しています。
当然、マーケットの流れは「株安・米ドル高・円高」へ向かいます。
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友人のヘッジファンドのユーロ/米ドルのターゲットは1.3000ドルへ。そして、ユーロ/円のターゲットは変わらずで100円割れとなっています。
また、豪ドル/円は当初の目標値の75円台ミドルまで到達しましたので、次のターゲットは72円でしょうか?
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引き続き、新興国通貨の行方と、豪ドル、ユーロ/米ドルの動向に注目です。
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