昨日はアジア時間からリスクテークの動きでマーケットは活発化した。欧州の信用危機に対する包括的なプランが出来あがったためだが、市場は過剰に反応し、これまでに失ったものがまるでなくなったかのように動き出した。内容は予想内だっただけに、私はちょっと驚いた。中国の参加という部分が効いたのかもしれない。
欧州時間の序盤ですでにユーロドルは1.40台乗せを果たしており、ドル円が動かない分、クロス円はすべて堅調。1.40台は久しぶりなので、言うまでもなく買い戻しのストップロスがたくさん並んでいそうだ。私もどこかでユーロ買いで飛び乗ってみたいと思っていた。
米国市場オープン前に、欧州株の高騰を反映してグローベックスでは米国株も大幅高となっており、S&P先物などは年初のレベルである1255ポイントを越えてきて、つまり年足で見てもプラス圏に入ってきていた。GDPの数字を見てからにしようと思っていたのだが・・・。
しかしリスクテークの強まりが予想される中では、ユーロ円かユーロドルのロングで攻めたいところだ。私は我慢できずに1.4033でユーロドルをロングにした。なんだかとても久しぶり。もう後はアメリカのGDPを待つのみ。
アメリカのGDPはジャスト予想通りでプラス2.5%。しかし内訳では個人消費の部分の伸びが大きかった。いまは米国内でデモなどが起こっているわけだが、消費は堅調のようだ。株価が高値追いする中で、クロス円が上昇し、ユーロドルも1.41台に乗せてきた。私は1.4088に売り注文を出してあったので、1.41台までは持ち切れなかった。
まあ後から見ると、10分か15分だけ我慢すればよいものをと思ってしまうが、実際にとても高いところで買って持っている10分はとても長く感じられるものだ。仮にさらに上に行ってしまっても、それで悔しければまたそこから買い直せばよいのだし。
しかしニューヨーク市場が始まってみると、米国株は利食い売りが先行して、あまり高値追いの雰囲気ではなくなってきた。リスクの上サイドの限界を見せられたような気にさせられてユーロも売られていったが、1.41台を割り込むことはなかった。ニューヨークのランチタイム意向になって再びリスクテークが活発化したが、私は早起きしたせいもあって体力が続かない。気がつかない間に何度もウトウト。
この後のニューヨーク時間の午後では、一段のリスクテークが起こった模様だ。米国株は一段高しており、ユーロドルは1.42台まで上がっていた。しかし今日のアジア時間がはじまってみると、ユーロドルの1.4200は重い感じになっている。
今晩はたいした経済イベントは何もない。テクニカルムーブが相場を主導しそうだ。ユーロドルの押し目も気になるところ。昨日、1.41台に乗せてきて買い戻しのストップロスを誘発して以降は、一度も1.41台を割り込んでいない。これが当面のサポートになりうるのか。今夜の押し目がどこになるかに注目したい。
日本時間 18時40分
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)