世界的に著名なジム・ロジャーズが10月末に来日し、ザイFX!はインタビューを行った。
ここ10年は、金(ゴールド)を始めとした商品と中国に対して一貫して強気な相場観を語り、投資しているジム・ロジャーズの最新の相場観を聞いた。
そのうち、今回は為替の見通しをお伝えする(※)。
(※ザイFX!編集部注:中国を中心とした新興国株式、コモディティ、債券などに関するジム・ロジャーズへの取材記事はザイ・オンラインに掲載予定です。お楽しみに)

米ドルは基軸通貨の座からすべり落ちる途上にある!
ジムはここ何年も米ドルに対して一貫して弱気であり、ユーロに対しても弱気。一方、中国人民元、日本円、スイスフランなどに強気であり、そうしたポジションで資産を増やしてきた。
今後の見通しについてはどうなのだろうか。
――米ドルについては、依然として弱気ですか?
弱気だ。米ドルは基軸通貨の座からすべり落ちる途上にある。
1920年代から1930年代にかけては、英ポンドが基軸通貨の座から滑り落ちたが、その歴史的転換にいち早く気づいた人は大きな資産を築き、気づかなかった人は資産を大きく失った。

今、米ドルはそうした歴史的な転換点にある。
資産運用を今考える上では、何よりそうした歴史観を持つことが重要だ。
私は資産のほとんどを商品か、米ドル以外の通貨で保有している。米ドルはまだ少しだけ保有しているが、ある程度上昇したらすべて売ってしまい、保有をゼロにするつもりだ。

――米ドルになぜそれほど弱気なのですか?
米国は歴史的に見てもかなり高水準の国家債務を抱え、それがますます増え続けている。
これは、経済がダイナミズムを失っていく時の大きな兆しだ。そのことは歴史をたどり、国家債務と経済成長の関係を研究すれば明らかだ。
また、米国は景気対策として大量のドル紙幣を刷り続けているし、今後もそれを続けるだろう。このことが米ドルの価値を低下させていくことは明らかだ。
アジアに強気! 円高トレンドはまだ終わっていない
――そうした意味では、日本円も下がっても良さそうですが?
日本円についてはここ何年も保有しているし、まだしばらく保有するつもりだ。私はアジアの将来に強気なので、その地域にある日本については、米国よりは強気に見ている。円高のトレンドはまだ終わっていないと思う。
ただし、やはり日本も国家債務の問題が深刻であり、長期的に日本円を保有し続けるつもりはない。いずれ日本円も、ピークをつけて下落トレンドに入る時が来るだろう。
しかし、まだその時ではないと思う。

米ドルが下がり、人民元が上がるのが歴史的なトレンド
――ユーロについてはどうですか?
欧州も深刻な国家債務の問題を抱えており、強気になれない。
EU(欧州連合)は小手先の策を弄するのではなく、破綻すべき国や企業は破綻させて、経済を再構築すべきだ。1990年代初期にはスカンジナビア諸国がそうしたドラスティックな処置を行い、その後、黄金の15年間を迎えた。
EUもそうしたドラスティックな措置を行えば、一時的にユーロは急落するだろうが、その時はユーロを買いたい。
――人民元についてはどうですか?
21世紀は中国の時代になると思っており、人民元を始めとした中国関連の資産については強気だし、保有し続けている。

短期的には紆余曲折あるだろうが、長期的には米ドルが下がり、人民元の価値が上がるというのが歴史的なトレンドだろう。
(取材・文/小泉秀希 撮影/堀内慎祐)
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