昨日の欧州時間の序盤では、ユーロドルは1.35台の前半、ユーロ円は103円台の後半だった。ドル円に興味がないのは私に限ったことではないだろう。前週末にユーロドルの戻りが1.36台の前半だったことを確認できたこともあって、当面のレンジは1.34台の全から1.3600と想定できる。とくに1.34台の前半では何度も止められている。そして先週の日足の安値は1.3410から1.3430までに集中している。
だからそこを完全にブレークするまでは、相当に強力なサポートとしてワークするはずだ。結果としてユーロドルは1.35台のミドルアッパーであれば売ってみて、1.34台の前半まで来たら買ってみるという作戦にならざるをえない。ストップ注文を置くべきレベルも明確なのだし。
私は103円台に入ってきたユーロ円に関心を持っている。10月末の日銀の円売り介入では111円台まで噴き上がったが、1カ月たって元のレベルに戻ってきた格好。ここまでくれば年初来安値の100.70というのも間近である。ドル円がほとんど動かないのだから、ユーロ円はユーロドルをやるのと変わりはなくなってしまっているのだが、そろそろ相場水準が危険水域に入ってきたので、どうせやるならばユーロ円のほうが面白しろそうだ。
先週の後半からのユーロ円の値動きを観察すると、もう104.50もつかなくなっている。戻ることがあっても、104円台の前半がギリギリだ。また逆に言うと、104.50を抜けてくるようだと上げ相場になってしまいそうだ。ゆえに104.00と104.25で売っておいて、104.55で全部買い戻すという方針が良さそうだ。あくまでもこれは値動きだけのテクニカル面からでの話である。
昨日は夕方に一度ユーロ円を売ってはみたが、ニューヨーク市場が始まってみても欧州時間の安値に届かなかったし、最近はニューヨーク市場が開くのが遅く感じられて、早い時間帯から眠くなってしまう。とりあえずポジションはちょびっとの利幅だったがスクエアに戻した。
ただやはりテクニカル面から104円台では売りたいと思っていたので、作戦を実行することにし、注文だけを出しておくことにした。ただ一番の困りものは、朝になってみるとユーロ円が102.60とかになっていたりすること。まあ、そのときはそのときで突っ込み売りでもいいのだが…。
しかし朝起きてみると私のユーロ円の売りもダンになっており、104.25は売れていなかった。朝から利食いをしようとノンビリ構えていたら、急激にドル円が77円台に乗せてきた。また介入もどきかと思っていたが、調べてみると国会での財務相の発言が原因だったようだ。市場介入に積極的な意見をはいたようで、ユーロ円もツラレて104.30くらいまで上がってしまい、利食いで買い戻すどころか、ナンピン売りの注文まで出来てしまった(汗)。
一度は利食い損なっているだけに、ストップ注文がつかなければ何でも買い戻したいという心境だ。ドル円が77.30くらいで止まってくれたおかげで、ユーロ円もジワジワと値を切り下げてきて、なんとか103円台にはいったところで買い戻すことが出来た。当初、目論んでいた103円台の前半までは持っていられない。いったんはクローズして、再びフレッシュに入り直さねば~。
いよいよアメリカの財政問題も正念場を迎えつつある。どうせ議会の方もどこかで妥協点を見出すのは分かっているのだが、先般の8月初旬のこともある。いきなりリスク回避の材料にされるとも限らない。やはり命拾いしたユーロ円の戻り売りで臨もうと思う。レベルは同じで考えている。
ただグローベックスでの米国株も下がってきてはいるのだが、ユーロドルが1.35台にいるうちはマーケットに安心感のようなものがあるみたいだ。ユーロ円を売るべきゾーンであるとは承知しつつも要注意ではある。
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