昨日の東京クローズから欧州序盤にかけては、ユーロの買い戻しがきつく入った。1.30台まで落ち込んでいたユーロドルが、一気に1.31台の後半までジャンプアップ。またしても最近のレンジの上限である1.32台をトライということなのだろうか。私はレンジ相場を想定して1.3025にユーロドルの買いを出していたのだが、こなかった。
そして上はアジア時間に1.3190でオファーを置いて見ていたのだが、このステージではこちらも来なかった。すぐに50ポイントほども押し戻されて静かになった。いくらレンジ相場で逆張りを試みるからといっても、ある程度引きつけないと、高いところでのショートは怖いものがある。まあ、この回は無念だったということであきらめよう。チャンスはまだあるはずだ。
20時にドイツの鉱工業生産が発表されると、その結果が予想外にとても悪かったので、それを嫌気したユーロ売りが出て、ユーロドルは再び1.30台に沈んだ。ここで逆張りユーロ買いをするにしても、1.3100をちょっと割れたところでは浅すぎる。
なんといっても下値の目安はダブルボトムとなっている1.3024なのだから。もっと引きつけたいところだ。そうでないとロスカットする量も多くなり、レンジ相場で楽チントレードをしようと思っているのに、たいへんな損害を生んでしまうことになる。要は想定しているよりもユーロ相場のほうが小動きのままなのだろう。
ニューヨーク勢の参入とともに、ギリシャに関するいろいろな観測が流れだした。連立与党が協議終了後に融資の合意内容について発表するとか。つまりギリシャ支援がまもなくまとまりそうだということで、いつものようにリスクテーク気味となっていった。ユーロドルはジワジワと上がってきて1.32台に乗せてきた。米国株も小安く始まったのだが、この報道を受けて大いに切り返してきた。
ユーロドルが1.32台になったのだから売らなければいけないところだが、さすがに外部環境もそのように反応しており、周りがおさまるまでは不必要にリスクオフの方向にベットするわけにもいかない…。1.3230あたりまで来ているのだから、今年の最高値である1.3237も越えられるかどうかをまず見てやろう!越えられえなかったのを確かめた後に、1.3200割れで売っても遅くはない。安心料だと思えばよいのだ。
しかしユーロドルはそのまま上がり続け、ついに上値のメドもブレーク。そのまま短期的な損切り注文を巻き込んで1.3270くらいまで上がってしまった。ああこれでは、私の目論みとは違ってしまった。何も出来なかったが、損失も出なかったので、これ幸いとすぐに就寝した。
こんな日は何にもしないで、次の日に値動きを確かめてから出直すのがよい。結局、その後のユーロドルは高値ゾーンにいながらも小動きな相場に徹したようで、次の材料待ちという感じなった。本日のアジア時間では若干のユーロの利食い売りも出ているせいか、多少重かった。日経先物も9000円台を回復してくる局面もあって、その方面からのリスクテークの円売りもでているようだし、ドル円も77円台に乗せてきた。
今晩も材料が少ない。同じくギリシャ問題に揺れる一日となろう。ユーロドルは上値の抵抗ラインを抜けてきたので、しばらくは堅そうだ。ユーロクロスも同様に堅調な動きになってもいるし。外部環境の流れに変化がなければ、ユーロドルを1.32台の前半から拾っていくのがよさそうだ。しかし妥結しそうといっても、今度は出てきた内容にビックリで失望ということもありえるし、ともかくプライスアクションを観察して続けるしかない。
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