先週の金曜日は、特段にユーロベアというわけでもなかったが、EUの財務相会談で結論が先送りになったということが、後々に嫌気されるのではないかと考えて、ユーロドルを1.32台の後半でショートに振っていった。私もユーロが売られても、きっと押しは浅いだろうと思っていたので、それほど多くも期待していなかった。
私が売ってからあんまりアゲインストにもならずに1.3250も割れてきたので、こりゃもっと落ちるのかなと思いつつも、1.3230で予定通りに利食ってしまった。しかし私の利食ったポイントは、あっという間に通過してしまい、1.31台にまで落ち込んだ。ニュースを探しても何も出ていない。ただのギリシャ問題の不安感だけからのようだった。
その後に始まったニューヨーク市場では、ユーロドルは1.31台での推移のみとなった。オーバーウィークエンドでリスクは取りたくないといった感じだったのだろう。米国株も安値トライをしたが、終了間際の15分でかなり戻した格好だ。
先週はあまり取引が出来なかったので、週明けの今日は早朝から為替相場がどのように始まるかウオッチしようと思った。週越えでギリシャの問題が噴き上がって、市民のデモや暴動の動きとなったので、ユーロドルは大きく下げて始まるのかを見るためでもある。1.31台という安いレベルで張り付いて終了した先週末だったので、1.30台から始まることもありうる。
しかし一方では、ギリシャ議会での緊縮法案の通過は当然のこととも考えられており、むしろ不透明要因がひとつ減ったということで反発して始まるかもしれない。まあ、とにかく動いた方に自分も乗っていこうというだけのことである。
早朝の為替相場はユーロの反発となった。そして7時台になるとギリシャの高官からのコメントも流れ始め、いよいよ議会での採決となったようだ。採決となると、どうせ可決されるだろうというのがマーケットのコンセンサスなのだから、やはりユーロ買いなのだろう。
私も1.3236でユーロドルを買っていった。朝早いので、チョッピーな動きですぐにご臨終という結果で終わってしまうかもしれないが、とりあえず@1.3200で売りのストップ注文だけ置いておいた。すると1.3255くらいまで簡単に上昇。
もちろん利食いの理由はなかったのだが、8時から始まったグローベックスでの米国株が、高いレベルから始まったにも関わらず、すぐに売りものに押されだしたので、ユーロドルのロングもやめることにした。
本日は日本のGDPが出た。マイナスはもともと予想されてはいたものの、予想のマイナス0.3%よりも悪いマイナス0.6%でと内容はより失望するものだった。それでもアジア時間ではまったく意に介さない様子で日経先物も9000円に乗せていた。それに従って再びリスクテークという感じで、ユーロの買いもはいっている。
今晩は大きな材料がまったくないが、やはり15日のEU財務相会合に向けての、欧州初の要人発言が気にかかるところ。また最近は欧州の債券市場が落ち着いてきたことで、欧州債の入札の時間帯である19時前後ではユーロが素直な反応をしなくなってきた。あとは欧州時間を通じてニューヨークオープンまで、今日の昼間のユーロ上昇が本物かどうかを見極めることになる。
日本時間 17時30分
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)