昨日の欧州時間は、ドイツの景況感指数が良かったので、ユーロが1.32台まで回復した。そもそもアジア時間から日銀の緩和政策によって株高が進んでおり、それゆえのリスク許容度の増大もあって、マーケットでは大いにリスクオンの姿勢で推移していたところ。株価動向をニューヨーク時間までじっくりと確かめてから相場に手を出そうと思っていた私にとっては、ZEW指数がプラスとなってしまい、ひと相場終わってしまったという感じになった。
ところが急に大事な予定も入ってしまったので、アメリカの小売の指標の時間帯は真剣に相場を見ていられないくなってしまった。そこで自分なりのシナリオを作っておいて、帰ったらすぐに参戦することにした。私のシナリオというのは、小売売上高があまり良くなかった場合の対処だった。
すでに世の中の金融資産はかなりの値段まで買い上げられており、リスク過剰気味。年初からあまり調整らしい調整もしてこなかったので、スピード調整という意味でも株価や原油の相場もある程度のディップが来ることが、注意深いトレーダー達の間では暗黙の了解事項になりつつある。いつ来てもおかしくないように、身構えないといけないレベルに達している。
そこで指標が悪くて、株安の動きが明確になろうものなら、そこからユーロ円かユーロドルを売り込んでいこうというもの。ただし円絡みは昼間の日銀のスタンスもあって、ちょっと円ロングにはしづらい状況となってしまっている。やるとすればユーロドルになるのだろう。すでに1.31台にまで下がって来ていたが、これがあと50ポイントも下がるようならば、なお売りやすい。
夜の11時ちかくに帰宅したが、ユーロドルはそんなに下がっていなかった。株価が下がっていたので、きっと指標は悪かったのだろう。ドル円も78円台に乗せていて、まった興味のわかないレベルだ。まあ、お酒も入っていたせいか気がつけばそのまま寝てしまい、夜中に目覚めたついでに相場を見たら、ユーロドルが1.30台になっていた。
急落というほどでもないが、1.30台はなんだかなつかしい気もする。またギリシャで何か悪い話でもでたのだろうか?どうやらユンケル議長の発言のせいだったらしい。注目されていた財務相会合を延期してとりあえず明日は電話にするというのだ。なんとなくユーロベアで臨もうと思っていた私にとっては損した気分。
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