■米ドル/円80円台突入。2011年7月ぶりの水準に
世界の株式市場は上昇傾向に入り、NYダウはリーマンショック前の水準にまで上昇してきました。日経平均株価についてみても9500円まで回復してきています。
また、為替市場でも円安傾向が目立っています。
(リアルタイムチャートはこちら →FXチャート&レート:世界の通貨 VS 円 日足)
2012年2月22日(水)の米ドル/円はとうとう80円台に突入して、80.406円をつけました。
これは2011年7月11日以来の水準です。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 週足)
そして、この傾向は1~2カ月程度続くというのが、今のメインシナリオです。
その要因は、2つあります。
■株高・円安の1つめの要因は各国の金融緩和
まず、1点目はここ数回でお伝えしたように、FRB(米連邦準備制度理事会)を始めとする各国の金融緩和の影響です。
米国では失業率が8.2%にまで低下してきています。また毎月の雇用者数の伸びも20万人程度にまで回復していて、これは明らかに雇用市場が改善していると言えるでしょう。
加えて、住宅市場も若干ではありますが、明るい兆しが見えてきました。その1つが中古住宅の販売件数が伸びてきていることです。
米国ではまず中古住宅が売れるようになり、その後若干のタイムラグをおいて新築住宅が売れ出すという傾向があります。今回、中古住宅市場が回復してきている兆しが見られることは明るい材料だと言えるでしょう。
それにもかかわらずFOMC(米連邦公開市場委員会)では現在の例外的な金融緩和を従来の2013年半ばまでから2014年後半まで延長するとしています。
市場関係者にとっては、かなり意外感のあるものですが、景気回復状況で金融緩和が継続するということになれば、当然、株式市場に資金が流入しやすくなります。
現在の米国株式の堅調な動きには、こうしたことが背景にあるのだと思います。
そして、先週…
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