FOMCは金利据え置きで予定調和の印象
まずは、日本時間の本日(6月19日)未明にFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催されましたので、それから見ていきましょう。
今回のFOMCでは予想通り、政策金利を4.25-4.50%に据え置くことを決定しました。
声明文を見てみると、前回まであった「失業率とインフレ率の上昇リスクが高まった」という文言が削除されています。ただ、「経済の見通しを巡る不確実性は低下したものの、依然として高い」との見方が示されています。
同時に発表されたドットチャートでは、2025年末時点での中央値が3.875%で据え置きとなっています。一方で、2026年末、2027年末時点での金利見通しはそれぞれ上方修正されています。

(出所:FRB)
全体的には、特段大きな変化があったということではなく、予定調和だったなという印象です。おそらく、FOMCも当面はこんな感じが続くと思われます。
そんな中ですが、相変わらず相場は膠着状態に入っています。その背景については、前回のコラムで解説しましたが、その状態が現在も続いているということです。
【※関連記事はこちら!】
⇒米ドル/円は142~146円程度のレンジを想定しながら短期でニュースに乗っていく戦略が良さそう。スワップ金利狙いのメキシコペソ/円の買いも有効か(6月13日、今井雅人)
★ザイFX!と、今井雅人氏がタッグを組んで為替情報を配信する「ザイFX!プレミアム配信 with 今井雅人」では、実践的な売買アドバイスをメルマガで配信! メルマガ登録後10日間無料です。
米ドル/円は142~146円のレンジ相場が継続か
今週(6月16日~)の初めには、カナダのカナナスキスでG7(先進7カ国)サミットが開催されました。
それに合わせて、日米首脳会談が開催されましたが、その後の記者会見など見る限り、日本と米国の間には、まだかなりのギャップがあるようです。
他の国も同じような状況に陥っているのかもしれません。今後の展開に注目が集まるところですが、思ったより時間がかかると想定しておいたほうがいいかと考えています。
そうなってくると、現在のような方向感の展開は、まだ続いてしまいます。米ドル/円を見ると、142円から146円の4円レンジの中にはまり込んでしまっていますが、この状況はしばらく続くと予想しています。

(出所:TrdingView)
★ザイFX!と、今井雅人氏がタッグを組んで為替情報を配信する「ザイFX!プレミアム配信 with 今井雅人」では、実践的な売買アドバイスをメルマガで配信! メルマガ登録後10日間無料です。
米ドル/円は143円台辺りでの押し目買いトレードが良さそう
トレードとしては、米ドル/円の押し目買いを中心にやっていこうと考えています。143円台辺りはドル買いするいいレベルではないかと思います。
こういうストレスのたまる相場も時々発生してしまいます。
その次には、しっかりとしたトレンドのある儲けやすい相場が来ることを信じながら、レンジを細かくとっていくトレードに心がけることが重要なポイントだと思います。
なお、前回のコラムでもお話ししたとおり、レンジ相場が続くのであれば、スワップ金利を稼ぐ目的にメキシコペソなどの高金利通貨を買っておくのもいいのではないかと思うので、検討してみてください。

(出所:TrdingView)
【ザイFX!編集部からのお知らせ】
ザイFX!でもおなじみの今井雅人さんからのレポートを受けて、ザイFX!が 配信する「ザイFX! FXプレミアム配信 With今井雅人(月額:5,500円(税込))」。
その日のニュースをコンパクトに解説し、今後の為替の値動きについての予測とともに、今井氏のポジションについても可能な限り配信する、実践型の有料メルマガです。
「ザイFX! FXプレミアム配信 With今井雅人」には10日間の無料体験期間がありますので、ぜひ一度体験していただき、みなさんのトレードの参考にしてみてください。
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)