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トランプ大統領とイーロン・マスクが決別！

 トランプ米大統領は、先週（5月26日～）末、USスチールを訪れて、鉄鋼品、アルミニウムの輸入に一律50％の関税をかけると発表しました。これは正直衝撃でした。

 7月9日（水）に相互関税の猶予期限が迫る中、今後は各国との合意が次々と公表される時期に入ってくるというのが、大方の見方であったと思いますが、その見方に水を差すような発表でした。
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 おそらく、日本製鉄の買収提案を承認するために、その代わり米国の鉄鋼はしっかり守っていくという姿勢を見せるのが目的ではなかったかと思います。

 今回のことで、まだまだ、先行きが見通せなくなってきました。

 トランプ米大統領は、かつての盟友であったイーロン・マスクとも非難合戦を続けています。

トランプ大統領とイーロン・マスク氏は非難合戦を繰り広げている。写真はイーロン・マスク氏(C)Getty Images

 それ以外のところでも、これまでと違う行動を突然起こすことも十分考えられます。このような状況では、不安定な状況は続くと考えておく必要があると考えています。残念ながら方向性がはっきりしてくるのは、先のことになりそうです。

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G7サミットに注目！米国との二国間協議で関税交渉は進展か？

 今月（6月）の15日から17日までカナダのカナナスキスにおいてG7（先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議）サミットが行われます。ここにおいても、何が起きるか正直分かりません。

 そもそも、トランプ米大統領はカナダに対して、米国の51番目の州になるようにというとんでもない提案をしています。もちろん、カナダ側は強く反発しています。そんなカナダで行われるサミットですから、トランプ米大統領から爆弾発言がでてきても、まったくおかしくはありません。

G7サミットでトランプ大統領から爆弾発言は出るのか？   (C)Mark Wilson/Getty Images

 逆に、サミットに合わせて日本を含めてトランプ米大統領とのバイ（二国間）の会合がセットされるでしょうから、交渉が進む可能性もあります。

 つまり、リスクオン、リスクオフ、どちらのニュースも出てくる可能性があるということです。なお、ベッセント米財務長官は、アジア諸国から魅力的な提案がきていると発言していますが、報道ベースでは、インドと韓国が米国との合意に近づいているという情報もありますので、この点についても注目をしておきましょう。

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米ドル/円は142-146円程度のレンジ想定

 現状としては、これまでと同様、決めつけはしないで、出てくるニュースに随意対応することが重要だと思います。

 米ドル/円に関しては、基本的には142-146円程度のレンジを想定しておきます。

米ドル/円 日足

（出所：TradingView）

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