昨日も円売り圧力は強いままで、依然としてポジションの整理が完全に終わっていないようだ。ドル円は80円台に乗せてきてからは、ますます堅調。欧州時間になるとクロス円の買いも多少出てきて、ドル円は80円を割れなくなってしまった。ちょうど先週の金曜日の79円台に乗せてきたドル円の値動きのよう。
そのときに買えなかった人々が、パターン的に同じと踏んで、せっせと買い上げいるようでもある。私もドル円はにわかにブルっているのだが、利食いポイントはそう遠いところを望んでいるわけではない。しっかりと目の前の20ポイントほどを取りにいくようにしている。よってリスクもあんまり取らずに10ポイントのアゲインストも耐えない。
昨日の欧州市場で円のほかに特筆すべきは、ポンドの動きであった。ユーロが1.32台であり、今年の最高値圏にはいるのだから、総じて欧州通貨も全般的に堅調。そして円安という後押しもあるのに、ポンドが急落した。
BOEの金利会合の議事録のなかで、さらなる資産買い取りが論じられていたことが発覚したからだ。やはり先週の日銀会合のインパクトがまだ冷めやらぬ状況では、同じようになるというように解釈されたのだろう。
ユーロポンドなどは100ポイント近くもぶっ飛んでしまい、クロス円が堅調ななかポンド円だけ値下がりしたのである。こうしたポンド独自の要素はいつまで作用し続けるかわからないが、当面の間、ユーロの材料が少なくなったこともあり、要注意であろう。
さて今週の初めはアメリカが休みだったが、その休み明けに米国株は今年の最高値を付けた。その後の値動きを時間足で見ていたら、なんとも重そうである。高値警戒感も出て来て当たり前なのであるが、戻る局面がほとんどない。それでも水準自体はまだまだ大きく高値圏にはいるので、特段にリスク回避になるようなことはないが、同じように午前中にドル円も時間足で見てみたら、ちょっと下がりそうな、重そうな形をしていた。
ポジションについては1時間も持たないとは思いながらも、ついついドル円を80.29で売ってみた。昨日の高値は80.40までなので、買い戻しのストップ注文は80.45にでもおけばよいと思うと、ロスは小さくて済むと思ったからかもしれない。それがたまたまだったのか、今日のアジア時間の午前中、ドル円は実に重たい展開となった。
私も20ポイント以上は望んでいないので、なんとかうまく80.09で利食いすることができたが、ゆるそうに見えてもやはり80.00は割り込むことはなかった。その後は再び反発して80.20台へ。
最近はドル円で変動値幅が出てきてトレードしやすくなってきた半面、ユーロドルが動かなくなってきた。ユーロがらみの材料出尽くしということもあろうが、いつ見ても1.32台だとちょっとやる気がしなくなる。
今日の日本株は強かったが、その同時刻にグローベックスでの米国株は安値模索。中国、インド株など他のアジア株も安い。いつリスクオフの相場展開になってもおかしくはないということだと思う。ドル円は辛うじて80円台をキープしているが、今晩も株価とのにらめっこが続きそう。
日本時間 18時20分
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