今日も日本はお休み。アジア時間ではあまり値動きもないだろうが、なにしろ今晩は注目される雇用統計なので、これに向けてについて注意したいところだけポイントアウトしておきたいと思う。
今回の雇用統計のコンセンサスとしては、就業者数が16万から17万人の増加が見込まれている。しかし4月の失業保険の申請件数が悪化していたこと、および先日発表になったADP指数もかなり悪かったことをかんがみると、どうやら本物の雇用統計も悪くても仕方がないという状態になりつつある。
すでに悲観的なのだから、就業者数は10万人の増加を下回らない限り、リスクオフのショートカバー、すなわち株価の上昇やクロス円の上昇をなってしまう公算が大きい。予想を下回って15万人増くらいであっても、あーその程度で済んだかということになって、大きくメクリ上げられる可能性もあるからだ。悪いと判断するには10万人を下回る数字がほしいところだ。
注目は、そのようにして短期的にたまったリスクオフのポジションが、発表の直前までにどの程度までに解消されるかということである。ドル円でいえば、すでに昨日の高値である80.54あたりを越えてくるようだと、市場の思惑の通りにベアマインドで向かってはいけないのではないかと、指標の発表前に考え直さなければならなくなる。もちろん株価も要ウオッチとなる。
日本時間 17時00分
*本日は祝日短縮版です。
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