昨日の海外市場はまったくの無風だった。今週の前半を占めたギリシャの不穏な話が出てきても、あまり大した問題には取り扱われなかった。それのよって主要通貨はおとなしい動きとなり、ドル円もユーロドルも40ポイントから50ポイントの取引レンジに終始した。しかし唯一の見どころはユーロクロスであり、特にユーロポンドだ。
20時にBOE(英中銀)の金利会合があったが、何も変更されないだろうということで注目度は薄かった。しかしそれを契機にポンド買いの圧力が高まることとなった。それまで積極的にポンドを買う理由もないが、これまで1カ月以上もジリジリとポンド買いが進んでいる。どこかでポンドを買わねばいけないと思っていたプレーヤーの買いものが殺到したという感じだった。
ユーロポンドは今年の安値を抜けてきて、0.8000の大台割れをトライする。その間にカバーベースでポンドドルも上昇。ポンドドルは簡単に100ポイントくらいは上がっているのに、ユーロドルの上げは鈍かった。その分だけユーロポンドの下げがものすごかったということだろう。
ユーロクロスが主導しているこのような相場状況のなかで、下手にユーロドルに手を出したら簡単に持っていかれてしまうかも。マーケットには何の材料も出てきていないが、私はユーロポンドが落ち着くまでは様子見を決め込むことにした。
米国市場に入っても、悪い材料が出てこないという理由でややリスクテーク気味。米国株も前日比でプラス圏をずっと維持している。楽観的なムードが漂っているようなので、急激な為替レートの変化はないだろう。昨日の夜は何もせずに寝ることにした。
早く寝入ったおかげで、ニューヨーククローズから見ることができた。リスクオンの現れか、ドル円も80円台を回復してきており、クロス円も戻り歩調だ。今日は東京オープン前からユーロ円でも買っていくのだろうというシナリオを描きながら、前日の4本値などのデータを取る事務作業をしていると、時間外取引であるのに株価が急落してきた。
時間帯としてはいつものパターンではないしちょっと変なのだが、何かギリシャのほうで変なことでもあったのかなと軽い感じで考えていた。グローベックスでの株価の深押しは大きい。為替相場はそれほどもリスク回避の影響を受けなかったが、それでもややクロス円が軟調。
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