5月に入ってからは、ユーロドルの下げ傾向が鮮明になってきた。1月につけた最安値を下回ってきてからは、もうダウントレンドだということを意識したものか、ユーロドルが上がるというような声はまったく聞かれなくなった。そのためかマーケット全体がユーロベアになってしまっている。
そしてちょっと下げ出すといっせいにユーロ売りの玉が出てきて、かえってその後のショートカバーのほうがきつくなるという、典型的なベアマーケットにはいってしまったように見える。しかるにユーロドルのショートでは取りづらい。多少はフェイバーになることがあっても、その直後には大きなメクリが控えているわけで、むしろロングで小まめに取りにいったほうがうまく相場に入れることもある。
金曜日の欧州序盤も同じく、ユーロのショートカバーで始まった。特に材料があるわけでもない。単にポジションで動いているだけのようだ。アジア時間にユーロドルが1.25台のローまで攻め込んだ分の、反動であろう。私も1.2560を越えてきたあたりから、ユーロドルを買っていった。トレンドが変わっていないのだから、いずれ反転する。
だから大きなポイントは取れそうもない。しかし上がっているうちは勢いがある。実に頼もしい上がりかただ。ユーロドルが1.26台にちょびっと触ったところで、急激に下がり始めた。やはり1.26台は無理なのかということをわざわざ確認しにいったようなものだ。私もすぐに1.2589でオファーして逃げた。すぐにはダンにならなくて多少焦ったが、ショートカバーにおける逃げの買い戻しもきつかったのでなんとか助かった。
こうなると夜にイベントがない分だけ、このようなテクニカルムーブに左右される。トップサイドがダメだということになると、俄然、戻り売り。私も自分が逃げたレベルで今度は再度、売り込んでいくことにした。米国勢の参入とともにユーロドルは再び崩れて、昼間の安値である1.2516をトライしにいった。
私は」教科書通りに安値の手前をテクニカルポイントと考えて、1.2521で利食いをした。その後にすぐに1.24台に突っ込んだが、ほんのわずかであったし、すぐにまた大きなショートカバーに見舞われた。こういう相場では慎重に事に当たらねば~。
私は3匹目のドジョウというわけではないが、ユーロドルの1.2580で売り注文を出して、1.2610でストップの買い戻しを置いて、就寝した。しかしニューヨーク市場では最後までユーロが強烈に戻ることはなく、そのまま安値圏で終了することとなった。
週末のギリシャの世論調査で、財政再建を目指す与党側がリードを取り返したようだ。あくまでも調査であるにも関わらず、早朝からユーロは飛ばしてスタートした。といっても1.25台の後半で、そこからは動きが止まってしまっていたが。
グローベックスの米国株も朝からものすごく高い。上がらないのは日本株だけという感じ。こんな外部環境だから、本当に欧州市場でどのようにこの材料を消化するのかを見届けるまでは、簡単にユーロをショートに出来ない。
それでもどこかで売らないといけないとは思っている。今夜も経済イベントがないので、時間で測って勝負するしかないか。夜の20時を過ぎて、ユーロドルが1.26台にいれば、ちょっと買ってみても面白いかもしれない。しかし1.25台ならば、やはり絶好の売り場だったということで、敢然と売り向かうべきであろう。
日本時間 17時40分
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