昨日は欧州序盤でユーロドルの1.25ちょうど割れを売り込んでいった。ひとつには私がユーロベアだったことにも起因するが、チャートの時間足を見ると、雇用統計でつけた1.22台の突っ込み安値からの切り上がりのサポートラインが、もはや1.25台に迫ってきていたからだ。
テクニカル的なサポートのついてくるスピードが速いか、それとも相場のブレークが速いかの問題だ。私はベアなので、サポートの上昇スピードほどにはユーロドルは上げていかないだろうと読んでいる。したがって、私としてはそこを売りたくて仕方がないのだ。
アジア時間で長い間、1.25台を見せつけられて、やっと大台を割り込んできた。確かにストンとユーロドルは落ちたのだが、1.2430のあたりでやっている時間がたいへん長いものになった。そこを中心に上下にプラスマイナス10ポイントほどの動き。これでは利食いをするわけにもいけないし、かといってフェイバーだからといって売り増すわけにもいかない。
夜の8時くらいにG7の電話会合が始まったというニュースも流れたが、相場の反応は薄かった。やはりいまさらG7に何が出来るのかという不信もあったのだろう。しかし9時半過ぎに安住財務相がコメントを出し始めると、ドル円は上昇に向かった。78円台の前半にずっといたものが、78円台の後半にまでジャンプアップしているのだ。
本当に単独介入についてでも宣言したのかと思ったが、株安や円高は日本経済にとって良くないという当たり障りのないものだった。欧州問題を議論しているはずなので、そちらのほうをもっと強調すればよいのに、今回も日本は自国の通貨高について言及していたのだろうか?
しかしおかげでユーロ円も跳ね上がってしまい、ユーロショートの私にとってはたいへん持ち心地が悪いものとなってきた。介入期待があるのも事実であり、それを当て込んでポジションメークしてくる人々もいるのだから、私の細腕ひとつではどうにもならない~。ここは財務当局に敬意を表して買い戻すしかない。1.2451だったが、その後のニューヨーク相場は上下20ポイントほどの狭いレンジ取引となった。
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