年末年始のヘッジファンドなどによる仕掛け的な動きに警戒
今年(2024年)も残すところあと数日となりました。今年1年ありがとうございました。今年は個人的には今一つの結果になってしまいましたが、来年はもっと利益が出せるように頑張って参りたいと思います。
さて、本日(12月26日)はオセアニア、欧州などではボクシングデーでお休みのところが多くなっています。アジアでは、東京、シンガポールのみ、欧州では主要市場が休場となります。NY市場は通常通りの取引となりますが、本日までクリスマス休暇を取ってる参加者が非常に多く、マーケットが本格化するのは、明日以降になります。そこからの動きについて考えてみましょう。
年末年始は欧米では実質的に翌年のスタート期間になりますので、機関投資家・ヘッジファンドなどはスタートダッシュをしようとしてきます。
今回はどういう仕掛けをしてくる可能性が高いかと言えば、それはやはり米ドル買い・円売りではないでしょうか。
(出所:TradingView)
12月のFOMCでは「経済・金利見通し」のドット・チャートなどをみてもわかるように、2025年はあっても2回程度の利下げに留まる可能性が高いことがはっきりしました。
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⇒米ドル/円は155円上抜けで目先のめどを157円程度に変更!FOMCでのパウエル議長の発言で米ドル高一色、さらに日銀利上げ見送りで円安基調は続くのか?(12月19日、今井雅人)
パウエルFRB議長はメンバーが想定している中立金利レベルの上限の水準に近づいているとの見解を表明しています。さらには、これまで3会合連続して行ってきた利下げフレーズが終了し、今後はより慎重なスタンスによる新たなフレーズに入ってくることにも言及しました。
こうしたことから、米ドル安リスクはかなり低くなってきているということではないかと思います。
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少なくとも日銀の1月利上げはなさそう
一方で、12月の日銀金融政策決定会合では、植田日銀総裁が、次の利上げを判断するにあたって、春闘の結果やトランプ米政権の政策などを見極めたいとに意向を示したことで、少なくとも1月の利上げはなさそうだと考えるのが自然です。
以上のことを考えると、素直に米ドル買い、そして円売りをしてくる可能性が高いということになります。
特に米ドル/円での米ドル買いがもっともストレートですので、米ドル/円での円安がもっとも進みやすいということになるのではないでしょうか?
(出所:TradingView)
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米ドル/円は160円が視野に入っているが当局の米ドル売り・円買い介入には警戒
現在の米ドル/円は157円台ですが、ここまでくると160円はすでに視野に入っているということです。
(出所:TradingView)
ただ、米ドル/円が上がれば上がるほど当局の円安に対する姿勢が厳しくなってくるのも事実です。
来年(2025年)初めのどこかで再び米ドル売り・円買い介入が実施される可能性も十分ありそうな状況になってきたと感じています。
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