昨日の欧州序盤ではユーロドルは安値トライで始まった。スペインの長期債が値下がりを顕著にし、10年もののイールドが7.0%にさしかかろうとしていたからだ。もっと大きな材料としてとらえられていいはずなのにと考えてしまうのは、1.25台でユーロドルをショートにしている自分のポジショントークだろうか…。しかしユーロドルは1.2450を割り込むのがやっとで、とても1.23台に突入しそうな勢いはない。手じまって様子を見る。
なんだかまたスルスルと1.258台まで戻ってきたので、もう一度ユーロドルをショートにて、買い戻しのストップを1.2600に置いておいた。値動きが乏しいのならまだしも、そのうちショートカバーなども交えてユーロが上伸。半日以上にわたって粘った割には、つまらない展開になりそうだと思ったら、案の定、私のロスカットもあっさりとついてしまった。
ニューヨーク時間にはいるとユーロポンドの堅調さが目立ってきた。ゴールドマンサックスがBOE(英中銀)が近いうちに金融緩和に動くと予測しているらしく、それを強く意識したポンド売りも出ていたようだ。ユーロポンドは0.81台まで回復してきて、なおも堅調だ。直近の短期的なレジスタンスはことごとく抜けてきたようにも見える。こんなにユーロクロスの腰の強いときは、ユーロ売りで向かっていっても歯が立たない。しばらくユーロのショート攻めはやめようと思った。
結局、昨日のニューヨーク時間ではユーロドルはほぼ高値引け。しかもユーロの全面高である。これはニューヨーククローズ間際に、欧州各国がギリシャの混乱に準備する形で資金供給を強調で行うのではないかとの観測が立ったからだ。これによって米国株も高値追いの展開となって、マーケット全体がリスクオンの状態で終了した。今週は依然として日ごとに米国株は大幅高と大幅安を交互に繰り返している。
今晩はアメリカの経済指標で、エンパイア指数とミシガン大学調査という二つのセンチメント指標が重要である。これが予想よりも悪かったならば、すでにリスクテークが過ぎている分だけ、そのポジション調整のリスク回避が激しく起こりそうだ。しかもパターン分析的な順番からいうと今日の米国株は大幅安を演じる日である。
ただ指標発表までは何もしないで、結果が出てからポジションを作っていくこととしたい。データが悪ければ文句なくユーロ円の売り。ドル売りになるかもしれないのでユーロドルのショートはやめておく。ドル円はこのところ値動きも少なく、どうも手薄になっているので、すでに78円台に突入してきてはいるが、存外に深押しするかもしれない。
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