■WTI原油とリスクアセット通貨の相関性
みなさん、こんにちは。
ユーロ債務問題は、グローバルな金融市場に多大な影響を与えていますが、6月のマーケットで注目を集めたのがWTI原油(※1)。
欧州債務危機に加え、米国の経済指標悪化もあり、3月1日にWTIで1バレル=110ドルだった原油価格は、6月後半に80ドルを割り込み、一時77ドルまで急落しました。
しかし、多くのテクニカル指標は原油の売られ過ぎを示唆。今週(6月25日~)はじわじわと反発に転じており、6月27日(水)のニューヨーク市場では80ドルを回復。
デマーク(※2)のチャート分析では、カウントダウンを終了し、来週は続伸を示唆しています。
(※1編集部注:「WTI原油」とはウエスト・テキサス・インターミディエート原油のこと。米国アメリカのテキサス州西部とニューメキシコ州南東部で産出する軽質原油。WTI原油を対象とした先物がニューヨーク・マーカンタイル取引所で取引されている)
(※2編集部注:「デマーク」とはTDシーケンシャルなどのテクニカル指標を開発したトーマス・R・デマーク氏のこと)
(出所:CQG)
原油価格の80ドル割れは、リスクアセット通貨の上値を抑えることとなり、反発基調にあった豪ドル/米ドルは再びパリティ(1豪ドル=1米ドル)を割り、豪ドル/円は80円台割れという展開。
しかし、原油の下落が沈静化するに連れ、リスクアセット通貨の豪ドル/米ドルはパリティを回復、6月28日(木)は一時1.0129ドルまで続伸しました。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/米ドル 4時間足)
豪ドル/円は80円台を回復し、一時80.58円まで上昇。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/円 4時間足)
ただ、こうしたリスクオンの展開にまったく追随してこないのが…
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