ザイFX! - 初心者必見のFX総合情報サイト

西原スーパーバナー
----年--月--日(-)日本時間--時--分--秒
西原宏一の「ヘッジファンドの思惑」

売られ過ぎた原油の反発で、1700ポイントも
下落したユーロ/豪ドルに再注目!

2012年06月28日(木)18:24公開 (2012年06月28日(木)18:24更新)
西原宏一

【ヒロセ通商】ザイFX!限定 最大11000円キャッシュバック実施中!

■上値重たいが、下値も限定的なユーロ/米ドル

 ただ、こうしたリスクオンの展開にまったく追随してこないのがユーロです。

 6月26日(火)の欧米市場では、メルケル独首相が「私が生きている限り、欧州は債務の分担はしない」と驚愕のコメント。

 6月27日(水)も、ユーロ共同債に対するメルケル独首相のたび重なる反対表明がユーロの上値を抑えている展開。

 6月28日(木)からのEU(欧州連合)サミットを控えていることもあり、このところのユーロ/米ドルは、上記のようなヘッドラインや悪材料で、下げたところでは高い確率で買い戻しが入るため下げ渋っています。

ユーロ/米ドル 4時間足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 4時間足

 しかし、こうしたコメントは「ユーロ債務危機の収束は困難を極める」という印象を多くのマーケット参加者に与えるため、中期的にはユーロの上値を抑えることになります。

■再び注目を集めるユーロ/豪ドル相場

 こうした中、欧米の参加者の注目を浴びているのがユーロクロス(ユーロと米ドル以外の通貨との通貨ペア)

 特に2011年11月の高値1.3811ドルから2012年2月7日の安値1.2133ドルまで約1700ポイントの急落を演じたユーロ/豪ドルが再び注目されています。

ユーロ/豪ドル 日足(クリックで拡大)

(出所:CQG

 この背景には、ドイツのブンデスバンク(ドイツ連邦銀行)が豪ドルのリザーブを増やすといった観測記事が出たことがまず1つあります。

 加えて、ユーロ/スイスフランのマーケットに執拗に介入しているスイスSNB(国立銀行)が、通貨分散でユーロ/豪ドルやユーロ/英ポンドの売りをマーケットに持ち込んでいる、という見方がマーケットに浸透してきていることも挙げられます。

 来週からは7月に入り、2012年の後半戦に突入します。

 6月に調整で大きく反発したユーロですが、いっこうに進展しないユーロ債務危機を背景に、再びユーロの下値余地が拡大してきました。

 当面はドルストレート(米ドルが絡んだ通貨ペア)であるユーロ/米ドルよりも、下げ基調が徐々に鮮明になってきたユーロ/豪ドルの動向に注目です。


【ザイFX!編集部からのお知らせ】

 ザイFX!で人気の西原宏一さんと、ザイFX!編集部がお届けする有料メルマガ、それが「トレード戦略指令!(月額:6600円・税込)です。

西原宏一投資戦略メルマガ「トレード戦略指令!」

「トレード戦略指令!」10日間の無料体験期間がありますので、初心者にもわかりやすいタイムリーな為替予想をはじめ、実践的な売買アドバイスチャートによる相場分析などを、ぜひ体験してください。

人気のザイFX!限定タイアップキャンペーンをPickUp!
FX初心者のための基礎知識入門
MT4比較 田向宏行 CFD口座おすすめ比較
MT4比較 田向宏行 CFD口座おすすめ比較
『羊飼いのFXブログ』はこちら
↑ページの先頭へ戻る