■屈指の論客・バカラ村はどのように生まれたのか
ザイFX!の「FX取引ツールを本音でレビュー」のコーナーで、ユニークな視点の記事をいつも執筆しているバカラ村さん。FX界きってのテクニカル通として名高い。
【バカラ村さん執筆記事の例】
●知ってました? メタトレーダーはバックテストが簡単にできるのも魅力!
●米国株とクロス円の相関性に注目して、「外為オプション」で勝つ方法とは?
●外為どっとコムの「外為注文情報」を使ってストップを狙う動きに乗るヒミツの方法
●トレード上手な人のリアルなポジションが見られる「みんなのSNS」がおもしろい!
バカラ村さんはもはや個人投資家の枠を超えてプロ並みの集客力、影響力を持っている。果たしてテクニカル・キングはどのようにして生まれたのだろうか?

「もともとは会社員で営業をやってました。人と話す仕事は好きだったんですが、司法試験への未練があり、会社を退職して受験勉強をすることにしたんです」
当座の生活資金はサラリーマン時代の貯蓄で乗り切ることにしたものの、目減りするばかりの残高に不安を覚えて始めたのがFXだった。
ちょうど円安が進み、円キャリートレードが流行っていた時期。円売り・外貨買いの円キャリーでさぞ儲けたのでは?
■始めて1年でFX生活を実現!
「円安が終わり、円高に転換するという意見の専門家が多く、それに従って損ばかりしていました」
と最初はボクらと同じヘタレトレーダーだったバカラ村さんだが、違うのはここから。司法試験勉強の合間を縫って、テクニカルの研究を開始、いつしか司法試験勉強とテクニカル研究との比率が逆転していく。

(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
「始めてから1年くらい経ったときには、FXで生活できるようになりました」
と脅威のスピードで上達したバカラ村さん。その秘訣は一も二もなく熱心な研究なのだ。

「プロのディーラーは個人が見られない大口の注文状況やオプションの情報が見られる。個人投資家は情報面でプロには勝てません。勝てるとしたらチャート分析。いろいろなテクニカル指標を研究しました。
といっても細かくパラメータを変えて検証するのではなく、チャートに表示させたときの形、状態を見て使えそうかどうか判断する。たとえば『パラボリック』というテクニカル指標はパッと見たとき、ダメだなと思いましたし、ボリンジャーバンドは使えそうだなと」
■ボリンジャーバンドは2σだけで十分!
人気のボリンジャーバンドだが、バカラ村さんの研究は並じゃない。その活用法をちょっとだけ教えてもらおう。
「ボリンジャーバンドの複数σ(シグマ)にこだわる人もいますが、僕の場合は1σも3σもいらない。一般的な2σ(と-2σ)だけで十分です。形だけが見たいので」

バカラ村さんの取引はユーロ/米ドルやユーロ/英ポンド、英ポンド/米ドルなど。通貨ペアを決めるのではなく、幅広く見て値動きが素直なチャートを探す。
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
ボリンジャーバンドのσはその数字が大きくなるほど、相場がそのバンド幅で収まる確率が高まる。1σ、2σ(と-1σ、-2σ)を表示するのがもっとも一般的だが、スキャル派を中心に3σや4σ(と-3σや-4σ)を使う人もいる。
でも、バカラ村さんの場合は基本の2σ(と-2σ)のみ。ミドルバンド(※)のパラメータ? 基本的な数値でOK。ミドルバンドは21あたりが一般的な設定だから、そのくらいにしておこう。
(※編集部注:「ミドルバンド」とはボリンジャーバンドの真ん中に表示される移動平均線のこと)
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)