■ユーロ/円の上値余地はさらに拡大!
ドイツの態度が軟化したことにより、ユーロの債務問題に対する「テールリスク(※)」は大きく後退。
ユーロは対米ドルよりも、ユーロクロス(ユーロと米ドル以外の通貨との通貨ペア)で堅調に推移している様子が目立ちます。
10月の序盤まではユーロ/豪ドルの上昇が際立っていましたが、ユーロ/豪ドルは1.28ドル台前半まで急騰した後、現在は調整モード。
(※編集部注:「テールリスク」とは発生確率は低いが、発生すると巨大な損失となるリスクのこと)
(リアルタイムチャートはこちら →FXチャート&レート:ユーロ/豪ドル 4時間足)
今週(10月15日~)は対円であるユーロ/円の上昇が顕著になっています。
このところのユーロ/円は5日連続の陽線引け。
(リアルタイムチャートはこちら →FXチャート&レート:ユーロ/円 日足)
この背景には、次回の日銀金融政策決定会合において、追加緩和期待が高まっていることがあります。
加えて、ソフトバンクのM&A関連で米ドル/円の大口の米ドル買いが持ち込まれるのではという予想から、米ドル/円が79円台を回復していることも挙げられます。
ともあれ、スペインを取りまく環境が好転したことから、ユーロ/円の上昇余地はさらに拡大。
前述のようにユーロ/円は連日続伸しているため、高値追いは避けたいところですが、上述したことを背景に下値は限定的でしょう。
先ほども述べましたが、ヘッジファンド勢は105円よりさらに上のオプションも物色中とのこと。当面、ユーロ/円の動向に注目です。
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