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田向宏行
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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

日本発ニュースでの円全面安!
でもリスク回避への動きも気がかり

2012年11月15日(木)15:49公開 (2012年11月15日(木)15:49更新)
持田有紀子

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 昨日は久しぶりに日本発のニュースでマーケットが沸いた。党首討論のなかで野田首相が週末の解散を明言したからだ。といってもある程度までは早期解散は想定されていたこと。それがどのような形で実現するのかが関心の的だった。しかしあのような場で解散の意思表明をするとは、ちょっと驚き。

 政権与党の内部でも12月選挙には反対の立場を取る議員も多いので、電撃的な印象を与えることとなった。円相場は敏感に反応し、円の全面安へ。円売りになるには二面性があって、ひとつには政治空白になることによる様々な行政の停滞を懸念した日本売りがある。

 一方では政権が交代する可能性が高まるので、日銀も積極策に出やすくなるという期待である。どちらに転んでも日本円が売られることには変わりなく、海外勢もこの瞬間を待っていたかのように、円売りに励んだ。

 ドル円は夕方の解散報道から欧州序盤までに50銭ほども急上昇し、80円台へ。ユーロ円も前日のリスク回避モードで100円台に突っ込んでいたのに、そこから急反発。102円台に到達した。円安が進んだことで、市場にはリスクテークへの安心感が強まったようで、株価などリスク性の高いものは一斉に根を飛ばし始めた。

 日経先物はナイトセッションで100円以上もジャンプ。グローベックスでの米国株もそれにツラれて大幅上昇へ。こうした外部環境の明確な変化もあり、私もユーロ円などクロス円のロングを作っては、20ポイントも抜けたら利食いをするといった、短期トレードに励んだ。もちろん、欧州株や米国株が反落するような局面が出てくれば、速攻でこの作戦はやめるつもりだ。

 しかし20時を過ぎたあたりから、米国株の伸びは止まり、逆に下がってくる展開となってきた。ドル円もユーロ円も高値圏で張りついているので、特に売り込んでいくような積極的な理由はないのだが、ちょっとロングで攻めるにはやりにくい状況となってきたのも事実。

 こうなると米国株の開始を待ってネクストアクションを決めるしかない。私は株価動向を見極めることを優先したため何もしなかったわけだが、結果的にはニューヨークの現物株の始まる23時半の直前あたりで、ドル円もユーロ円も海外高値をつけることとなった。

 というのも米国株がオープン直後から重い足取りを示し、日付が変わった頃には前日比でマイナス転をはじめたからだ。日本株の上昇は、米国株の上昇を支援しないようだ。

 そのうちガザ地区での空爆の話が流れてきて、それで米国株は一段安へ。為替相場もリスク回避の姿勢に向かおうとするが、ドル円は80円台をキープ、ユーロ円も102円台を割り込まなかった。私はこの後、寝てしまったが、FOMC議事録のなかで出口戦略とも取られる文言があったということで、ニューヨーククローズ前の1時間で米国株は大きく売り込まれた。

 S&P先物ではこれまで持ちこたえていた今年の半値レベルである1363ポイントをついに割り込んできてしまった。市場全体としてはリスク回避に向かうべきところなのだが、円売りの圧力は強いまま。ドル円やユーロ円ではそのまま高値引けといってもよい形で終了することに。

 本日のアジア時間では、昨日の夕方の展開が再現された。あれだけの米国株安があったにもかかわらず日本株はスタート直後から上昇。それに安心感を得た為替相場でも、円売りに傾いた。ドル円は80円台の後半まで達し、月初の円安水準をブレークしてきた。またユーロ円も103円台に乗せるなど、円の全面安が続いている。

 ちょっと円売りには敏感になっている状況であるのは否めない。ドル円やユーロ円は押し目買いで臨まないといけない感じだ。今晩のイベントとしてはニューヨークやフィラデルフィアの景況指数が出る。米国株の動向としては足腰がかなり弱っている状況でもあるので、これでさらなるリスク回避になるかもしれない。

 それを契機に相場の流れが変わったならば、私もユーロ円かドル円でショートで臨んでみたいと思う。ちょっと今のレベルでは、たとえトレンドフォローが正統であるとはいえ、なかなか高値づかみをしていくには根拠が薄いようにも思えるのである。


日本時間 16時00分
 


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