■円安トレンド継続で米ドル/円は高値更新なるか?
FOMCの発表を受け、12月13日(木)の東京市場では、欧米ヘッジファンドのオプションの購入が再び増大しました。
1weekのボラティリティは急騰し、オプションマーケットでは、1yearの米ドル/円=100円のオプションも出回っている模様。
83.00円のバリアが決壊したことで、次のターゲットは2012年3月15日高値の84.18円です。
次が、2011年4月6日高値の85.53円。
(リアルタイムチャートはこちら →FXチャート&レート:米ドル/円 週足)
2012年最後のFOMCが終わり、次の注目は12月16日(日)の衆院総選挙です。
今回の衆院総選挙は、欧米勢の注目度もかなり高いため、その選挙に向けて米ドル/円はじり高に推移する可能性が濃厚でしょう。
■衆院総選挙後は調整の下落に注意
警戒すべきは、結果がどうあれ、総選挙後に欧米勢の利益確定による円買いが出る可能性が高いこと。
つまり、衆院選後は一時sell the fact(事実売り)により、米ドル/円は調整で下落するリスクが高まるのです。
ただ、中期ではこれまでのコラムで触れた円安の流れは変わらず。
108.00円のバリアを超えたユーロ/円も110円を目前に迫る勢いで底堅く推移しており、本稿執筆時点では109.40円で推移しています。
RBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])の利下げが話題になった豪ドル/円でも円安は進行しており、こちらは現時点では88.20円で推移。
(リアルタイムチャートはこちら →FXチャート&レート:豪ドル/円 4時間足)
前コラムでご紹介した上海総合指数も2000を回復し、底堅く推移していることも豪ドル/円上昇の追い風となっています。
【参考記事】
●米ドル/円83円、ユーロ/円108円に巨大なバリアがあるが、円安トレンドは継続中!(12月6日、西原宏一)
衆院選後のsell the fact(事実売り)による調整に留意しつつも、引き続き、米ドル/円、ユーロ/円の上昇に注目。
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