■日銀政策決定会合終了で米ドル円は約2円反落!
みなさん、こんにちは。
世界の注目を集めた日銀金融政策決定会合が終了し、結果は大方の予想どおりでした。
欧米勢はさらに踏み込んだ緩和策を期待していた向きもあり、日銀発表後の米ドル/円は「sell the fact(事実売り)」で反落。
米ドル/円は2013年1月23日(水)の欧米市場で一時、88.06円まで下落しました。

(リアルタイムチャートはこちら →FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
重要なイベントが終了したことで海外勢の円に対する興味は激減。
1月22日(火)までは、海外勢から「円」に関する問い合わせが多かったのですが、本日1月24日(木)は米ドル/円についての話題もかなり減ってきた印象を受けました。
2012年11月からグローバルマーケットの中心となってきたのが「米ドル/円と日経平均の急騰」という大相場でしたが、90.00円という節目の到達と、日銀金融政策決定会合の終了をもって、ひと相場が終了したようです。
■2012年通年の貿易赤字は過去最大!
では、急騰してきた相場がどこまで反落するかというと、思いのほか押し目は深くないのではないかと考えています。
今回の相場は確かに「アベノミクス(※)」がきっかけとなりましたが、もともとは日本のファンダメンタルズの変化による「円高修正相場」です。
本日1月24日(木)に発表された12月の貿易収支も、5228億円の赤字という市場予想を大きく上回る、6415億円の赤字となり、2012年通年の貿易赤字は過去最大の6兆9273億円となりました。
(※編集部注:安倍首相が主張する経済政策の造語)
日本はすでに貿易赤字国なわけであり、円が軟調に推移するのはおかしなことではなく、政治だけで無理に円安にしているわけではありません。
そのため、急騰した「米ドル/円と日経平均」の調整による下落はあっても、下落幅はあまり深くないと考えています。
■米ドル/円は86.75~90.75円のレンジ内で押し目買い
友人のヘッジファンドも日銀金融政策決定会合前に、ポジションを大きく調整していますが、米ドル/円に対する目線は変わっていません。
下値のサポートは1月23日(水)につけた安値88.06円。
その次は、前コラムでご紹介したダブル・ノータッチ・オプション(DNT option、※)の下限、86.75円。
【参考記事】
●ドル/円上値メドは95円か。市場の話題は石破レンジとダブル・ノータッチ・オプション(1月17日、西原宏一)
逆に調整終了後の高値のメドは90.30円。そしてダブル・ノータッチ・オプションの上限にあたる90.75円。
(※編集部注:一定期間中に、上下2つの価格のどちらかへ到達するか否かをかけるオプション取引のこと)
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
米ドル/円の上昇基調は変わらず、前コラム同様、引き続き米ドル/円はダブル・ノータッチ・オプションのレンジ内での押し目買いを継続したいです。
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