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西原宏一_メルマガ取材記事
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陳満咲杜の「マーケットをズバリ裏読み」

アベノミクスの最大の過ちとは?
さらなる円売り余地はなぜ限られるのか?

2013年01月25日(金)17:39公開 (2013年01月25日(金)17:39更新)
陳満咲杜

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■日銀会合の結果まずは円買いとなったものの…

 市場関係者が固唾をのんで待っていた日銀会合は、結局安倍政権の要求どおりに2%のインフレターゲットと「無制限緩和」を決定したが、マーケットの反応はまず円買いだった

 米ドル/円は一時88円の節目に迫った。

 しかし、昨日(1月24日)、円売りがまた再開され、米ドル/円は約215pipsの値幅を達成。上昇幅にしてあの2011年10月31日の日銀介入日以来、最大幅を記録した。

米ドル/円 1時間足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足

 執筆している現時点では、米ドル/円が一時90.69円を打診ユーロ/円も121.30円まで上昇し、日銀会合前の高値を再度更新した。

 日銀会合の直後、円買いを生じさせたのは「ウワサで買い、事実で売り」といったところもあるものの、肝心なのはやはり、マーケットの期待が大きすぎたところではないかと思う。

前回コラムでの筆者の「無責任トーク」が間違っていたことは証明されたが、日銀の「抵抗」により、安倍政権の思いどおりにはなっていないと思う。

【関連記事】
市場関係者を震撼させるウワサが出たが、「やはりウワサであったの売り」前夜か?(2013年1月18日、陳満咲杜)

■アベノミクスの理想どおりにいっていない3つの理由

 本日(1月25日)まで、今回の日銀の決定に関してマスコミによるいろいろな解釈が行なわれているので、すでに周知の事実だと思うが、あえて挙げるなら、アベノミクスの理想と距離がある理由は、以下の3つのポイントに帰結できるのではないかと思う。

 まず、インフレターゲットの達成に時期の制限を設けていないこと。

 次に、購入資産は従来の国債中心、かつ短期国債に比重を置いていること。

 最後に、開始時期(2014年から)にしても、規模(現在の101兆円から111兆円に増えるに過ぎない)にしても、即効性が薄いことだ。

 したがって、日銀会合後のマーケットの失望は納得できる。アベノミクスの支持者はもちろん、マーケット関係者(アベノミクス支持云々ではなく、便乗してひと儲けしたい者が多い)の多くが、がっかりしていたと思う。白川日銀総裁の「老獪」を罵倒する声も聞こえるほどだ。

■アベノミクスの最大の過ちは「景気と物価の混同」

 一方、日銀の苦悩も理解できる。物価上昇率に関してアベノミクス(※)の最大の過ちを挙げるとすれば、景気と物価を混同しているところではないかと思う。

デフレという現象は不況の原因ではなく、結果にすぎないのに、結果から見直すのには限界がある。

 物価が上がったからといって、増税されて手取りが減るサラリーマン(要するに中間層)たちの消費意欲を期待すること自体が、滑稽に聞こえる。また、企業の競争力強化なしに、インフレを期待するだけで、日本の産業がかつての栄光を取り戻すというのも、夢にすぎない。

 何だかエコノミストのような口調ですまないが、要するに今回の日銀会合の結果は本当は斑模様で、アベノミクスの理想どおりにはなっていない。

 これを承知でマーケットを牽制するかのように、昨日(1月24日)は政府高官の口先介入が効き、また、米株高といった外部環境の支援もあって、円売りが再開されたわけだ。

(※編集部注:安倍首相が主張する経済政策の造語)

米ドル/円 1時間足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足

 では、前回のコラムの結論、つまり「さらなる円売りの…

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