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太田忠
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陳満咲杜の「マーケットをズバリ裏読み」

急激な円安は投機筋によるものではない。
では、誰が円をガンガン売っているのか?

2013年01月11日(金)17:20公開 (2013年01月11日(金)17:20更新)
陳満咲杜

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■ついていけないほど速かった円安の進行

 みなさん、新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 さて、新紀元が開かれる2013年を迎えてまず安心しているのは、「マヤ予言」がハズレて太陽がいつものとおり東から昇っていること、次に、やはりユーロ崩壊といった「予言」も現実になっていないこと、ではないだろうか。めでだし、めでだし。

 ところで、めでだしというのもつかの間、年末年始、ちょっとのんびりしていたトレーダーなら、また別の悩みで頭を抱えるようになったのではないだろうか。

 それはほかならぬ、円安の進行スピードが速すぎて、ついていけなくなり、あっと言う間に我々のターゲットに接近してきたことだ(何を隠そう、こういっている筆者もその1人だ)。

 今朝(1月11日朝)のレートを参照すると、2012年最後のコラムにおいて提示した米ドル/円のターゲット(90円~92円)はもう目の前、ユーロ/円は118円台、英ポンド/円は144円台、豪ドル/円は94円台と、予想より速いスピードで円安トレンドが押し進んだ。

世界の通貨VS円 日足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足

【関連記事】
【2013年相場見通し】新紀元の幕開け! ドル高トレンド転換でドル/円は90~92円へ(2012年12月21日、陳満咲杜)

 アベノミクスやアベトレードといった単語を持ち出して、今では誰でも円安の原因を説明できるが、肝心のスピードに関しては、実は隠れた理由があると思う。

■「相場は大衆の意表を突くもの」と割り切る

 トレンドの進行スピードに関して、「押し目買い待ちに押し目なし」といった相場格言を持ち出してごまかしてしまえばそこまでだが、正しい予測ができたにもかかわらず、だいぶ取引チャンスを逃してしまったとしたら、そこで悔しい気持ちが湧かないと言ったらウソになる。

 しかし、注意深い読者のみなさんなら、こういったリスクにも備えているだろう。

 というのは、2012年12月7日(金)のコラムでは、ユーロ/円の上値ターゲットを説明する際に、以下のことを書き加えていた。

「進行スピードも大衆の想定より早いのではないかと思う(もっとも、大衆の思うとおりにいかないのは相場の常であるが…)」

【関連記事】
ユーロ/円は138円台へ上昇の可能性あり。それを示唆する2つの条件とは?(2012年12月7日、陳満咲杜)

ユーロ/円 日足

 

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 日足

 ということは、ミクロ的に言うと、相場は常に大衆の意表を突く習性を持つから、「円高が続く」と世間が危惧しているうちに円安に逆転したり、「円安トレンドに乗りたいが『適切な』エントリーポイントを待ちたい」とみなが思っているうちにトコトン円が売られていく、といったケースはある意味では想定済みであり、割り切るしかない。

 また、マクロ的に言うと、相場は人生や恋のごとく、悩みが絶えず続くものだから、悩まされるからこそ魅力的であることを再認識しておきたい。

■今回、円を売っていたのは投機筋ではない!

 それでも悔しい方がいらっしゃるなら、少し慰めの分析をしておこう。CFTC(商品先物取引委員会)の統計データから見ると、究極の投機筋と言われる先物のディーラーたちも、もしかしたら我々と同じく、実は今回の円安スピードに乗れていないのではないかと思う。

 CFTCが発表した2012年12月分の円のポジション動向は、以下のとおり。

 これを見てわかるのは、円売りポジションは、実は円安トレンドと比例して拡大したのではなく、実は縮小していたということである。

 ということは、一般的に投機筋と言われる人々は、年末から本日までの過激な円売りの「ご本尊」ではない可能性が濃厚だ。

 「シカゴ筋(投機筋を呼ぶアダナ)も乗っていないのなら、我々一般投資家なんかがついていけるわけがない…」といったグチを言っても良いのではないかと。

 となると、誰が円をガンガン売っているのだろうか

 銀行のディーラーたちだろうか。いや、銀行の人々のはずは…

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