昨日は大きなギャップを作って、週明けの市場が始まった。キプロス支援の問題だ。預金に税金をかけるというもの。今まで何度となくマイナス金利めいたことは議論されてきたが、実際には行われないだろうという見方もあったために、この決定には実にサプライズであった。
ドル円は朝の7時前に94.08あたりまで差し込んでおり、ニューヨーククローズの水準からは1円以上の下落となっていた。当事者であるユーロドルは100ポイント以上のマドを開けて1.2900も割り込んだ。しかし東京オープンまでにはドル円のほうは戻ってきて、緊張感が和らいだ。
欧州時間になるときっとフォローの発言も出てくると読んだのであろうか。実際に欧州序盤ではドル円はもう95円台乗せに手の届くところまでリカバリーしており、ユーロドルだけが安いままで1.2900近くに張り付いていた。
各国の財務相筋からいろいろなコメントが出てきたが、いずれもショックを和らげる方向の話ばかりだった。大きくへこんでスタートしたドイツやフランスの株価も、次第に値を持ち直してきて、マーケットにはますまず安心感が漂ってきた。クロス円の戻しも強烈に起こって、ユーロやポンドといった欧州通貨も激しい買い戻しに巻き込まれた。
リスク許容度が回復してきたことで、円売りもようやくさかんとなってドル円は95円台に乗せてきた。もうちょっと不安が増大して、ややパニックに陥るのではないかと期待していた私としては、ドル円やユーロ円でのロング攻めが出来ず、ちょっと手が出せない時間帯が続いた。
こうなればニューヨーク時間になってから、米国株も本格的に戻るのかどうかを見てからにしようっと。グローベックスでの米国株はアジア時間では2%以上の下げを演じていたが、欧州時間に入ってから下落分のおよそ半分を取り戻している。この分では全戻しもありうるのかも。ひょっとすると前日比でプラス転も起こりうるかもしれない。
ニューヨークオープンの直後は面白い動きはなかった。ドル円は依然として95円ちょうどをはさんだ動きだし、下がりそうにも上がりそうにもなかった。ユーロドルがちょっと強いのが気になったが、それでも1.30台に乗せてくるわけでもなかった。私は早起きしていたので、睡魔に襲われた。ポジションも持っていなかったことだし、とっとと寝ることにして、また早起きすることにした。
夜中の3時半くらいにいちど目を覚ましたが、米国株は上がっていた。ほとんど全戻しだ。そうなるとリスクテークが戻ってきて、ドル円も95円台のミドルまで上がってきている。ユーロドルがそれほども上がっていないのが不思議なくらい。キプロス問題は「預金課税に柔軟性を与える」とか「法案の採決は延期」などと、ショック回避の方策がいろいろと出てきたようだ。
とりあえずドル円が下がらないのだから、ちょっと買ってみたりもしてみた。しかし10ポイントも上がればすぐに売ってしまうというこの繰り返し。ドル円ロングをキープし続けるには、なんとなく危なさを感じるからだ。
アジア時間は総じて昨日の反対の流れ。円の売り直しが強まっており、ドル円もユーロ円も底堅い。今晩はイベントで注目すべきはドイツ、ブンデスバンクのバイトマン総裁の発言と住宅着工の指標だろう。バイトマン総裁の発言はキプロス支援についても言及があると思われるので、とくに重要だ。
ショックを強めるようなことは言わないであろうが、ドイツ特有のタカ派色が前面に出てくれば、誤解も巻き込んで再び急激なリスク回避の行動となって現れるかもしれない。それを判断するには欧州株やグローベックスでの米国株の動向をしっかりとウオッチしていく必要があるものと思われる。
日本時間 15時40分
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※スプレッドはすべて例外あり。この表は2025年2月3日時点のデータをもとに作成しているため、最新の情報とは異なっている場合があります。最新の情報はザイFX!の「FX会社おすすめ比較」や、各FX会社の公式サイトなどで確認してください |
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