昨日は欧州序盤でも円売りが入り、ドル円は99円ちょうどにタッチ。その後は妙な達成感もあったのか、ロングポジションの調整のような売りものが出てきて、ドル円は軟化した。週明けは飛んで始まったドル円だけに98円台の下のほうでは買い戻しのビッドも多いだろうということは容易に想像がつく。
また買い遅れたと感じているプレーヤーのインタレストも98.50以下にはたっぷりありそうだ。私としても98円台なんかでドル円をロングになんかしたくはないが、マド開きというテクニカルのシグナルをまったく無視するというわけにもいかない。それで私も98円台の前半では買い場探しである。
欧州時間では材料が少なくて小動き。ドル円も98.50をちょっと割り込むのがせいぜいで、やはり99円台乗せを目指しているのは変わらない。日銀の金融会合の後は連日のようにニューヨークオープンで円売りが活性化するので、夜の21時あたりまでにはロングを作っておきたいところだ。
まあ最悪の場合、数ポイントしか取れないかもしれないが、それでもスペックベースで買っていかないといけない。結局、ドル円は落ちないので、やむなく98.62で買ってみた。ロスカットは98.50を割れてから準備をしよう。
米国株は安く始まった。依然として雇用統計が悪かったというのを意識してのことだろうが、それによってマーケット全体がややリスク回避に向かう状態になった。ドル円も98.50を下回ってきたので、私は当初の予定通りに98.46で損切った。まったくつまらないディールをしたものだ。
今日はニューヨーク勢は円売りで入らないのか、と残念に思いながらフテ寝しようと思っていたら、ドル円が上がってきて99円を捕える動きとなった。99円アッパーを少し触ったようだが、すぐに利食い売りにさらされて30ポイントほど下落。これで安心して寝ることができた。
しかし朝になってPCの画面を見ると、ニューヨーク時間の午後からは米国株の切り返しなどもあって、リスク許容度は増大。そしてドル円も完全に99円台に乗せてきたようだ。そしてニューヨーククローズ後もドル円は一段高し、99.66まで上昇していた。
ただしこれまた最近の傾向なのだが、東京市場ではリスクテークの方向に進みにくい。日本株がものすごく高寄りはするが、そこからひたすら下がってくるだけという展開が続いている。株価なんかは前日比では大幅高を演じているのだろうが、スタートから見ると一方的に下がっている状況である。そんな中ではアジア時間においてはドル円をつまんでいくのは困難だ。
やはり時間を待って、欧州序盤とニューヨーク勢の参入という、フレッシュマネーの時期まで待たないと、すでにドル円やユーロ円の短期的なポジションはロング攻めに傾いているだけに、上値は重いだけということになる。昨日は失敗したが、それを小まめに繰り返していかないと、このドル円やクロス円の上昇相場にはうまい具合に乗りきれないことになるだろう。
今晩も大きなイベントはない。ドル円がどうなるのかだけに市場の関心が集まっている。ここまで来たら100円台まで行くのは時間の問題のようでもあるが、そこから大きく弾むのか、それとも突破にものすごい時間がかかってしまうのか。世界中が注目している。
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