(「羊飼いがバカになって荒稼ぎした4カ月(1)億を稼ぐ人はみんなバカになっている!?」からつづく)
■バカになれる円安相場で羊飼いさんはスキャルを選んだ
デイトレードもスウィングトレードもスワップ狙いも、いろんな投資スタイルを経験してきた羊飼いさんだけど、このバカになる瞬間に選んだのは、スキャルピングだった。
「長く持つスタイルで何度か痛い目を見たんです。精神的にも良くないので、利益でも損切りでも短時間に決済してしまうスキャルピングが最近は良いなと思っていて。
スキャルピングで失敗する人は、『コツコツドカン』(※)の『ドカン』で大きくヤラれてしまうから、それを小さくすることを徹底して」
(※執筆者注:コツコツドカンとは、小さな利益を積み重ねるものの、一度の大きな損切り、あるいは強制決済で、コツコツ貯めた利益をまとめて吹き飛ばしてしまう初心者がやりがちな失敗)
■スマホ&タブレットのみによる「羊飼いスキャル」
バカになった羊飼いさんは、ひたすらスキャルピングを重ねていく。通貨ペアは、ほとんど米ドル/円一本。エントリーは買いのみ。それも、ほとんどがiPhoneとiPad miniによる取引だ。

iPhoneとiPad miniだけで、ひたすらスキャルピングを繰り返すという羊飼いさん。これだと複雑なチャート分析はできないため、必然的にシンプルな分析での取引になるそうだ
アプリの進化が著しい昨今とはいえ、iPhoneとiPad miniで複雑なチャート分析はできない。必然的に、シンプルな分析による取引となる。
「東京時間では1分足を見ながら、前回もみ合った価格帯まで落ちてきたところで買い、もみ合いを下抜けしたら10銭以内で損切り、利益確定は5銭くらいが基本で、15銭~20銭くらいまで伸ばせるときも20%くらいあるといった感じ」


(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
■エントリーは買い! 欧米市場オープン時はブレイクも狙う
非常にシンプルな戦略だが、これが通用するのは上昇相場という前提があるため。それも上昇がメイントレンドで、特に上への動きが強そうな日に強気で攻める。
羊飼いさんはザイFX!の「今日の為替はこれで動く!」で毎日、米ドル/円の方向性を予想しているが、すべての矢印がまっすぐな右肩上がりの日はおそらくそういう強気の日なのだろう。

それに、もうひとつが時間帯の見極め。
「東京時間はさっき話した戦略ですけど、このほかにも、欧州のオープンにあたる時間帯(17時~19時)や米国のオープンにあたる時間帯(21時~23時)、ロンドンフィキシング前後は、レンジブレイクも狙ってました」

どちらもトレードの「王道」とも言えるシンプルな考え方だけど、強い相場のときは、奇をてらうよりも王道のほうが効率が良いということ。
「その日が上昇の日だったら、勝率は…
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