■米ドル/円は、99円台の「円安値圏」で推移
そして、スイスフラン同様の避難通貨である円ですが、引き続き米ドル/円は99円台という「円安値圏」での推移。
マーケットが一時的にリスクオフの展開となっても、米ドル/円は底堅い展開となっています。
今週(4月22日~)も一時98円台ミドルまで下落する局面もありましたが、円高局面は非常に短命で、99円台で推移する時間帯が目立ちます。
(リアルタイムチャートはこちら →FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
■100.00円の巨大バリアの影響も徐々に薄れてきている
米ドル/円は、巨大なバリアに阻まれて、なかなか100.00円を抜けてこないのですが、連日100.00円のオプションが行使期限を迎えています。
特に、本日のニューヨーク・カット(※)で、大口のオプションが満期を迎える模様で、100.00円のバリアの影響も徐々に薄れてきています。
ただ、今回の100.00円の攻防でオプションの売りサイドは相当、痛んでいる模様。
逆に、11月から一貫して円安のポートフォリオを組んでいるグローバルマクロのヘッジファンドは、オプショントレードでも相当、収益を上げているようです。
現状の米ドル/円は、オプションの影響を色濃く反映しており、仮に100.00円を超えても、100.50円を筆頭にヘッジファンドが節目節目にバリアを設定しているため、米ドル/円は急騰するのではなく、乱高下しながら次第に値を上げていく展開でしょうか。
(※編集部注:「ニューヨーク・カット」とは、通貨オプションの権利行使の最終的な締切時間のこと。ニューヨーク市場の10時(夏時間9時)=日本時間の24時(夏時間23時))
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
今週(4月22日~)は、スイスフランと円という両避難通貨、特にユーロ/スイスフランと米ドル/円の動向に注目です。
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