昨日の欧州序盤はドル円の安値攻めで始まった。私はあまり動かないものと見ていた。つまりドル円のコアレンジは99円台が中心の動きとなるだろうと。そして100円を付けるには力不足。また98円台まで沈んでも、そこはとりあえず一度目は買っておきたいところ。そう思って98円台の差し込んだところを待っていたのだが、安値は98.99まで。
ドル円はそのまま99.10-99.20で安値張りつきの様相を呈していたが、どうせ買いたいのだからということで、98.14で買って、さっきの安値のちょっと外側である98.95でストップ注文だけ置いておいた。
ニューヨーク時間ではドル円が盛り上がる局面もあったが、99.50をクリアには越えられない。私はストップロスを99.30に上げて、利食いを99.85で置いて寝てしまったが、朝になってみると、ロスカットの方がついていた。結局はドル円もユーロドルも小動きであった。
それに引き換え面白かったのはポンドであり、独歩高となっていた。これはGDPが良かったからであり、これで2四半期連続のマイナス成長、すなわちリセッション入りを回避できたからだ。ポンドドルも久しぶりの1.54台に乗せている。またもやリセッション入りかと注目はされていたのでサプライズになったようだ。
今日は日銀の会合だった。前回の大胆な緩和策の後だけに、何もフレッシュなものが出てくるはずがないというのがマーケットのコンセンサスだった。まぁあったとしても文言を少しだけいじるくらいか。仲値決めの前後でもドル円は重い足取りだったが、ランチタイムでもドル円は下落。98円台に突入し、昨日の安値をも下回ってきた。
当然のことながら、日銀の会合絡みで何かリークでもあったのかなと思った人も多いだろう。それだけ99円台で期待ベースのロングポジションが積み上がっていたのだと言えばそれまでだが、それにしてもドル円の下げはきつかった。通常には12時半に発表される結果の直前までドル円は98円台をキープした。私も何度かドル円のショートを作っては、数ポイントで利食いする。すぐにショートカバーも入ったので、なかなかポジションをキープするのが困難だったからだ。
それでも12時半に結果が出てこないと、これはまた難航しているのではないかとの観測も立ってきた。また前回の会合もちょっと遅れて出たことも考え合わせると、前回と同様に大きな円安に導かれるかもしれないという連想も浮上した。そしてドル円は一気に99円台まで乗せてきた。
それでも本物の発表となると再び円高方向に向かい、ランチタイムに付けた安値である98.60をも下回ってきた。ここは売り場と思い、私も売る。98.20あたりまで下げたが、すぐに強烈に買い戻された。私は2回目の押しでなんとか買い戻したが、とても冷や冷やものである。その後は98円台の後半まで戻るものの、すでに重い展開となっている。
今晩の注目はアメリカのGDPだ。前の期が低かったので、今期はプラス3.0%くらいの成長率が見込まれている。すでに高めの数字だ。これに向かって株価も買われてきた部分もあるのだから、下回った場合の反動は大きそうだ。私も悪い方の結果が出たときだけ、リスク回避の方向で勝負したいと思う。ドル円やユーロ円が昼間のレベルよりも一段安するのを期待してのことだ。
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