昨日の欧州序盤のドル円は102.70アラウンドで始まった。最近の欧州序盤ではドル円が高い。それが21時くらいまで続いて、その後、落ちる。だから私も高いとは思いながらも、102.72で買っていった。私の目算ではあるが21時をひとつのメドにしている。まあ、30分もすればアメリカの指標なども出るので、そうした区切りという意味合いも強い。そしてこれまでなかなか達成できなかった103円台乗せが見られた。トレードの基本としては、ここからさらに買い増して様子を見るべきところなのだろうが、パターン重視で作ったポジションだから止めるものは止める。
しかしその後もドル円は下がらない。バーナンキ議長のスピーチ待ちと言ったところなのだが、バーナンキ議長は従前と違うことを言うとは思われない。「緩和をやめる」といった瞬間に世の中が変わってしまうかもしれないからだ。最初のほうで「尚早の引きしめは契機に対してリスクがある」とスピーチしたので、マーケットは安心感を得て、大きくリスクテークで弾んだ。米国株は急上昇し、もちろん歴史的な高値を更新。ドル円も103円台のミドルを越えてきた。あ~、これならば持っていればよかった~。嘆いても仕方がないので、ここからでも買って(@103.46)いくことにしたものの、とても恐ろしいほどの高いレベル。
バーナンキ議長のQ&Aタイムに移ると、米国株が急落を始めた。何を言っているのかと思えば、資産購入の減速もありうると言ったようだ。ドル円はそれほども下がっていなかったが、この後に議事録の公表が控えていることを考え合わせると、リスクテークの方向にポジションを持っているのは得策ではない。なぜなら多くのFEDのメンバーが緩和縮小を叫んでいるからだ。私は103.37で損切った。早い時間に儲けた分は飛ばしちゃった(涙)。
私は翌朝に用事があるので早々に寝てしまったが、議事録の中ではやはり多くの委員が緩和の早期縮小を主張していたようだ。そのため市場全体が大きくリスク回避に振れて、米国株は大幅安へ転じた。そしてドル円も102円台まで逆戻り。そしてユーロも安くなっている。
アメリカの姿勢が緩和縮小に進みそうだとわかって、私もリスク回避の方向にベットしたくなってきた。朝のドル円は103円台の前半。ニューヨーク時間の高値である103.72から見れば、確かに押し込まれてはいる。しかし緩和解除に向かうのであれば、こんなものでは済まないだろう。そこで私は103.16でドル円をショートに振っていった。東京市場では5月に入ってからも毎日のようにリスクテークが進んでおり、それで日本株も大幅上昇を繰り返している。調整してもよさそうなものだ。
しかし期待は大いに裏切られ、日本株は大いに上昇。日経先物は昨夜のニューヨーク時間につけた高値である16000円の一歩手前まで買い進まれた。これは想定外だ。なんでこんな材料の中でリスクテークに励むのだろうか。理解に苦しむ。アメリカは無視しているのか。それとも昨日の黒田総裁の会見で気を良くしているだけなのか。それでも目の前で起こっているリスクテークを無視するわけにもいかない。私は103.44で買い戻した。
なんとも不愉快な相場展開だったが、アジア時間のランチタイムから変調が見られた。堅調だった日本株が徐々に下げ始めて、ついには前日比でマイナス転までしているのだ。最初から下攻めをすればいいのに!!私は気を取り直してドル円を売った。まだ103円台だったのが、今から思うと信じられない。
その後は日本株が急落へと向かった。アメリカの金融政策をなめきった反動だろう。戻しらしい戻りも作らずに、日経先物は15000円も割れてきた。しばらく102円台の中盤までで下げ渋っていたドル円も、やっと勢いがついてきた。まだまだ日本株には調整の波が来ている。このステージでの利食いは我慢だ。昨日、つまらないトレードをやったので、売り増しして攻めることも控えるが…。
日本株が一段安を始めた14時半ころから、ようやくドル円も101円台に突入。すごく時間がかかった感じ。そして日本株は安値引けした。大幅安だ。これだったら夜までポジションを持っていようかと思ったが、101.44まで下げた後に急速に戻してきたので、ちょっと遅れた感はあるが、101.87で買い戻した。
こうなってくると、今晩の為替相場の動きも株価に左右されることになる。ニューヨーク市場の始まりの模様が最も重要だが、このリスク回避の流れが続いているようであれば、ドル円かユーロ円のショートをもう一度、作って攻めてみたいところ。経済指標はいくつか出るが、もはや注目度は薄くなっている。
日本時間 17時00分
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