昨日の欧州時間ではドル円は95円ちょうどをはさんでの小動き。ユーロドルも1.3400をはさんでの上下10ポイントも動かない状態であった。それはもちろん夜中のFOMC待ちである。それ以前にどちらにもポジションは傾けたくはないといったところ。とくに注目されるのはバーナンキ議長の会見であって、これまでは露骨な表現を回避してきただけに、緩和の縮小の規模や時期について明言するのかどうかがであった。
さて私も2時くらいから起き出して、参戦モードに。しかしシナリオが描けないで困った。実際に緩和をやめると言ったところで、株価が落ちたらリスク回避でドル円は下がるかもしれない。その一方で緩和が終了はすなわち引き締めを同じことなのだから、ドル金利の先高観が強まってドル買いになるのかもしれない。
これでは最初からドル円のポジションを仕込んでおくのはギャンブルのようなものだ。だから3時の声明文の発表でのプライスアクションを見て、まず考えることにした。そして3時半からのバーナンキ議長のスピーチが始まってからの相場の流れを見て、それで判断を固めるしかないだろう。
FOMC直前まで為替相場が動かずで、ドル円は95.20あたりで、ユーロドルは1.3400あたり。3時ちょうどの声明文では、前回と同じような文言しかナイト思っていたので、あまり動くとは思わなかった。しかし急激にドル高で反応。声明文の中に「緩和縮小」とかの文言が含まれたのか。とにかく私もドル買いでついていかねば。ユーロドルのほうが戻り高値が明確なので、とりあえずユーロドルを売ってみた。
ほんのちょびっとオファーで待ったりして、ようやく1.3356で売れた。勢いで売ってみたが、それまでの高値である1.34台まで耐えるわけにもいかない。またバーナンキ議長がしゃべりだす3時半以降は別の相場展開になるかもしれない。できれば短期決戦で終わりたいポジションだ。ロスカットはアゲインストの20ポイントだけにしておいて、あとは下攻めを待った。声明文のなかで「下振れリスクは減少」というメッセージに強く反応したようだ。
ユーロドルは1.33台の中盤でしばらくもんだが、ドル円のほうは力強く上がっていく。いつの間にか96円台に乗せてきた。ドル円の動きに比べると、ユーロドルの下げの少ないこと。しかも止まっている。もうすぐバーナンキ議長のコメントが出てくると焦ったときに、ようやくユーロドルも下がってきた。急いで1.3334で買い戻した。
しかし結果から見るとユーロドルは下がってしまい、私の買ったこのレートは、もうそれ以降はつけていない。買わなければよかったとも考えられるのだが、この瞬間はリスクを外すという意味でも大事な行動だったと思う。
さてバーナンキ議長の発言内容だが、年内の緩和縮小と来年までの終了を明言した。これはマーケットにとってはかなりサプライズだった。米国株は急落、そして緩和の対象である米国債も急落。米資産の総崩れの状況なのだから、ドル売りでも構わないのにと思うのだが、それでも為替相場ではいっそうのドル高が続いた。
ドル円は瞬間的にではあるが97円台にタッチ。ユーロドルもひたすら押し込まれ、1.32台にまで下落。いよいよ金融政策の反転時期を迎えたのか。それでもドル円はその高値からほぼ1円幅も調整売りが出たのだが、96円台の大台は割り込まなかった。
さて今日の注目は東京市場での反応だ。ドル円は96円台の中盤で海外から引き継いだが、これは上値攻めをするのか、それとも96円割れの方向を攻めるのか。ドル円を絡めて、日本株の動きも気になるところ。円安という観点からは日本株は上がってもよい。
これまでは日本株とドル円の連動性は高いものだったのだから。しかし肝心の米国株が大幅安をしている。これは言うまでもなく日本株であろうが押し下げ要因である。そうなるとドル円の売り材料にもつながるのである。しかしアジア時間ではやはりドル高の方向を攻めた。昨日、振り落されているので、もうちょっとシコリのオファーで引っかかるかと思われたが、存外に簡単に97円台まで戻した。しかも昨日の高値をブレークして、98円台まで見るにいたった。
今晩は欧米での経済指標がたくさん出るが、すでにマーケットの関心は昨日のFOMCでの結果の消化具合に移っている。米国株はなおも下げ止まらないのか。ドル高の流れは続くのか。米国債も大きく下がってしまった。それらの流れを見極める一日となりそうだ。
日本時間 18時00分
◆ザイFX!読者が選んだFX会社はココ!(総合ランキング) | |||
【総合1位】 GMOクリック証券「FXネオ」 | |||
GMOクリック証券「FXネオ」の主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.2銭原則固定 (9-27時) |
0.3pips原則固定 (9-27時) |
1000通貨 | 20ペア |
【GMOクリック証券「FXネオ」のおすすめポイント】 機能性の高い取引ツールが、多くのトレーダーから支持されています。特に、スマホアプリの操作性が非常に優れており、スプレッドやスワップポイントなどのスペック面も申し分ないため、あらゆるスタイルのトレーダーにおすすめの口座です。取引環境の良さをFX口座選びで優先するなら、選択肢から外せないFX口座と言えます。 |
|||
【GMOクリック証券「FXネオ」の関連記事】 ■GMOクリック証券「FXネオ」のメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼GMOクリック証券「FXネオ」▼ |
|||
【総合2位】 SBI FXトレード | |||
SBI FXトレードの主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.18銭 | 0.3pips | 1通貨 | 34ペア |
【SBI FXトレードのおすすめポイント】 すべての通貨ペアを「1通貨」単位、一般的なFX口座の1/1000の規模から取引できるのが最大の特徴! これからFXを始める人、少額取引ができるFX口座を探している方は、絶対にチェックしておきたいFX会社です。スプレッドの狭さにも定評があり、1回の取引で1000万通貨まで注文が出せるので、取引量が増えて稼げるようになってからも長く使い続けられます。 |
|||
【SBI FXトレードの関連記事】 ■SBI FXトレードのメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼SBI FXトレード▼ |
|||
【総合3位】 外為どっとコム「外貨ネクストネオ」 | |||
外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.2銭原則固定 (9-27時・例外あり) |
0.3pips原則固定 (9-27時・例外あり) |
1000通貨 | 30ペア |
【外為どっとコム「外貨ネクストネオ」のおすすめポイント】 業界最狭水準のスプレッドと豊富な情報で、多くのトレーダーに人気のFX口座です。FX取引が初めての初心者から、スキル向上を目指す中・上級者向けまで、各自のレベルにあわせて受講できる学習コンテンツも魅力です。比較チャートや相場の先行きを予測してくれる機能など、取引をサポートしてくれるツールも充実しています。 |
|||
【外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の関連記事】 ■外為どっとコム「外貨ネクストネオ」のメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼外為どっとコム「外貨ネクストネオ」▼ |
|||
※スプレッドはすべて例外あり。この表は2024年11月5日時点のデータをもとに作成しているため、最新の情報とは異なっている場合があります。最新の情報はザイFX!の「FX会社おすすめ比較」や、各FX会社の公式サイトなどで確認してください |
総合ランキング4位~10位、「取引コスト(スプレッド)」「スワップポイント」「初心者におすすめ」などの主要な項目ごとのランキングは、以下の記事をご覧ください。
【※関連記事はこちら!】
⇒FXトレーダーのリアルな声を反映! ザイFX!読者が選んだ「おすすめFX会社」人気ランキング!
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)